2024年2月の例会で元海王丸船長の雨宮伊作氏に講演をいただき大いに楽しみましたが、懇親会のテーブルで雨宮氏より海事英語の辞典として「知る人ぞ知る名著」として紹介された本です。1971年に研究社出版が発行したものを1995年に成山堂書店が復刻したもの。著者は元京都大学教授で、成山堂書店のホームページでは「単なる英和用語事典ではなく、語源から用法、意味の変遷を辿り、日本との国民性の違いや海洋文化の歴史までも浮き彫りにした珍書」として紹介されています。辞典というよりはマニアックな読み物といった方が良いと思います。
既にカラー図解「つくり方からしくみまで」のシリーズで好評を受けているナツメ社からのこの本は巨大タンカー船やコンテナー船の建造から船の仕組み、航海を中心にしてカラー写真で図解したイラスト本である。造船所の生産工程の流れやその細部、操船システム、海図の見方なども解説している。この本を読むと造船会社の仕事、海運会社の仕事および港湾の仕事が一人で果たせるのではないかと錯覚を起こす。いわば船と海についての百科事典のような本であるが、辞典のような読みにくさは全くない。
No | 書籍名 | 出版社_ |
1 | THE OXFORD COMPANION TO SHIPS AND THE SEA | PALADIN GRANADA |
2 | 世界旗章大図鑑 | ホイトニースミス/平凡社 |
3 | 世界船舶大系 THE LORE OF SHIPS | 実業之日本社 |
4 | THE LORE OF SHIPS | NORDBOK |
5 | ENCYCLOPEDIA OF KNOTS AND FANCY ROPE WORK | Corbell Maritime Press |