46-25
オランダの砲艦
建造年/年代: | 1830年 |
国籍/建造地: | オランダ |
縮尺: | 1/43 |
キット/自作: | Mantua |
製作者: | 田中嘉明 |
製作期間: | 1年6ヶ月 |
オランダ海軍における砲艦の活躍はベルギー独立革命の英雄 ヤン・ファン・スペイクの名とともに知られている。スペイクは砲艦を率いてアントワープ包囲戦に参加し活躍したが、1832年艦と命を共にした。その様子は絵画にも残され、この模型は当時の雰囲気を再現できる一隻だ。
沿海の要塞に特化した砲艦は砲力重視の独特の構造を持つ。特に浅い内陸水路が多いオランダの砲艦は喫水の浅い平底構造に風下に流されない為のリー・ボードを両舷に持ち、他の帆船にはない雰囲気がある。今回キット・ベースで製作したが砲艦としての機能やスケール感を見直し、極力この雰囲気を再現できるよう努めた。
46-26
武装ランチ
建造年/年代: | 1803年 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/24 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 上野宣孝 |
製作期間: | 2年 |
1本のマストに3角形のセールを1枚つけて帆走も出来るが、漕ぎ手を乗船させて、オールを利用して移動が可能な小型船。船首に大砲を装備して、戦闘にも参加できる。
安価で容易に入手可能、簡単な工具で加工可能な素材を利用して、作品全ての部分を自作しました。市販品を流用せずに、製作する過程を楽しんでいます。
使用図面:Panart の図面
46-27
シーベック
建造年/年代: | 1750年 |
国籍/建造地: | フランス |
縮尺: | 1/49 |
キット/自作: |
Sergal |
製作者: | 松下利夫 |
製作期間: | 4ヶ月 |
3本マストに大きな三角帆で、多く風を受けスリムな船体に依って快速性も良く、大砲10門と旋回砲も備え、当時活躍されていた武装船。
46-28
プレジデント
建造年/年代: | 1760年 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/60 |
キット/自作: |
Mantua/Sergal |
製作者: | 村上雅晴 |
製作期間: | 1年 |
18世紀初頭から中頃にかけて、英海軍が数多く建造したフリゲート艦の1隻。船首が小さくスピードを誇る艦をフリゲート艦と呼ぶが、直接海戦に参加することは少なく、哨戒や連絡等が主な任務であったようだ。
購入したキットはレーザー・カットの焼け焦げや穴の開いた部分があるなど難があり、他にも寸法が異なる材があるなどから作製するにあたり、それらを調整することが多かった。船首のカーブがきつく外板を納めるのに特に苦労した。
46-30
プライド・オブ・ボルティモアⅡ
建造年/年代: | 1988年 |
国籍/建造地: | アメリカ |
縮尺: | 1/64 |
キット/自作: |
Model Shipways |
製作者: | 中川宏人 |
製作期間: | 1年10か月 |
1812年のボルティモアでの戦争で活躍したクリッパーのレプリカ。150年後ボルティモア市のインナーハーバーの再生活動の目玉として1977年にボルティモア・クリッパーのレプリカを建造した。以後、9年間世界 各地を廻り活躍したが最後の航海となった1986年ヨーロッパからの帰途スコールに遭い沈没した。再度1988年プライド・オブ・ボルティモアⅡとして建造され現在に至る。
過去の出品作を見て、大変美しい船だったので自分も制作したくなり チャレンジ。キットではあるが自作部分が多く金属部品以外は図面を見ての自作となった。造船所の雰囲気を極力出そうと工夫した。結構苦労したが楽しい時間だった。
ペン画
ファルマス港のシシャモ網漁
建造年/年代: | |
国籍/建造地: | |
縮尺: | |
キット/自作: | |
製作者: | 福田正彦 |
製作期間: |
英国の画家 C. ネイピア・ヘミーの油彩画を一部変更してペン画にしたもの。細いシシャモ網の表現と、ボート、二層甲板艦との対比に苦労した。海と空はいつでも難物だ。
B&W
A Smelt Net Fishing in Falmouth Harbour
Period: | |
Nationality: | |
Scale: | |
Kit: | |
Built by: | Masahiko FUKUDA |
Work devoted: |
❚ ショーウィンドー展示作品 |
46-展示1
マルタの貨物船
建造年/年代: | 19世紀 |
国籍/建造地: | マルタ |
縮尺: | 1/32 |
キット/自作: | Mamoli |
製作者: | 東 康生 |
製作期間: | 8ヵ月 |
カラフルな塗装と船首を飾るOCULI(守りの目)。地中海交易に広く使われた貨物船である。ギリシャ神話ポセイドンの航海で語られるように、東地中海は時として激しい波風に翻弄される。幅広く卵型の船体はそんな海に強い船だった。6人の船員を乗せて、港のひと時を演出してみた。
第一次世界大戦では、派遣艦隊の一水兵としてマルタに駐在しドイツUボートと戦った父。父の目を慰めたであろうカラフルなマルタの船たち。世界一周クルーズに参加し、インド洋、スエズ運河と、同じ水路をたどってこの島を訪れ、亡き父を偲んだ。 (第33回展出品)
46-展示2
サンタ・マリア
建造年/年代: | 1492年 |
国籍/建造地: | スペイン |
縮尺: | 1/45 |
キット/自作: | ウッディジョー |
製作者: | 屋舗一樹 |
製作期間: |
コロンブスが乗船、大西洋横断中に使われた船のひとつ。3隻のうちの最大のもの、スペインで建造されたキャラック船の一種でナオ船とよばれる。1492年 12月24日にイスパニョーラ島で座礁して解体された。製作するにあたり木部の色調を合わせることに苦労した。また、プラスティック部品を木製に見えるよう試みた。
本作品は、福島市出身の作曲家古関裕而を主人公としたNHK朝の連続テレビ小説『エール』(2020年3月30日から11月27日まで放送) の中で『コロンブスレコード』という架空のレコード会社のサロンの置物として撮影に提供した。(第37回展出品)