第46回ザ・ロープ帆船模型展 (2/5)

Photo Gallery of the ROPE 46th Annual Ship Model Exhibition 2021


46-10

ノルスケ・ロブ

建造年/年代: 1643年
国籍/建造地: デンマーク
縮尺: 1/75
キット/自作:

Billing Boats

製作者: 塩谷敏夫
製作期間: 2年

デンマーク王朝の威信を掛けて建造された68門戦列艦。コペンハーゲンで建造されデンマーク・ノルウェー連合艦隊の要として活躍した。

30年前にロープ展の素晴らしさを知り、天賞堂でキットを購入して作り始めたが、難しさと仕事の忙しさで船体のみ作ったところで挫折、今回ほこりを被った船体を一部剥がしたりして作り直し、何とか見られるように仕上げた。

45-10

Norske Løve

Period:

1643

Nationality: Dane
Scale: 1/75
Kit: Billing Boats
Built by: Toshio SHIOYA
Work devoted: 2 years


46-11

フリードリッヒ・ウィルヘルム

建造年/年代: 1661年
国籍/建造地: ブランデンブルグ
縮尺: 1/47 
キット/自作: Euromodel 
製作者: 青木芳雄(一般)
製作期間: 2年

1661年建造のブランデンブルグの戦艦。全長125フィート(38m), 900トン。1692年、フランス艦との戦いで沈没。

シンプルで力強いフォルムが気に入り製作しました。模型は多少デフォルメしています。剛健さを出すためにマストとロープを太めにし、船尾の騎乗フリードリッヒ王のレプリカなどを作りました。やはり帆がないとつまらない・・・白い帆を付けました。帆の邪魔になるロープは多少省略。リアリティより“インテリアリティ”です。

46-11

Friedrich Wilhelm 

Period:  1661
Nationality:  
Scale: 1/47 
Kit: Euromodel
Built by: Yoshio AOKI
Work devoted: 2 years


46-12

フリースランド

建造年/年代: 1663年
国籍/建造地: オランダ
縮尺: 1/75
キット/自作:

Mamoli

製作者: 西野修博
製作期間: 1年

キットの箱には80門2等戦列艦として、1672年第3次英蘭戦争のソールベイ海戦ではロイテル提督下のオランダ連邦艦隊の一翼を担い、英仏連合軍に対する勝利に貢献したと記載されている。しかし、実船が存在したという文献を私は見いだせない。

帆船を作って3隻目であるが考慮すべき段取りが格段に多く、悪戦苦闘の連続であった。甲板の下地や砲門の位置の修正などで苦労した。砲門の段差を出す方法は先人の大変なノウハウを感じさせられた。見るのと、作るのとは大きな差があることを痛感させられる毎日である。

参考資料:Der hollandische Zweidecker von 1660/1670

46-12

Friesland

Period:

1663

Nationality: Dutch
Scale: 1/75
Kit: Mamoli
Built by: Takehiro NISHINO
Work devoted: 12 months


46-13

ベルリン

建造年/年代: 1675年
国籍/建造地: ブランデンブルグ
縮尺: 1/40
キット/自作:

Corel

製作者: 箕田 稔
製作期間: 1年10カ月

ベルリンは17世紀後半、ブランデンブルグ侯国(現在のドイツ東部)が当時の造船先進国であったオランダに発注して建造されたフリゲート艦で、15門の砲を持ち70~100名が乗船していた。

古いキットのためか、図面や部材の精度の低さに悩まされ、金属部品以外は半スクラッチのような製作となった。船体や甲板の艤装品は極力丁寧に作成し、ロープの重量感の表現にも注力した。また、セールについても展帆・縮帆・畳帆が混在する帆装を試みた。

 

46-13

Berlin

Period:

1675

Nationality:  
Scale: 1/40
Kit: Corel
Built by: Minoru MINODA
Work devoted:

 22 months



46-14

ロイヤル・ジョージ

建造年/年代: 1715年
国籍/建造地: イギリス
縮尺: 1/192
キット/自作:

自作

製作者: 坪井悦朗
製作期間: 1年

ロイヤル・ジョージは同名の艦が4隻ある。1673年ポーツマス工廠で進水したロイヤル・チャールズが、1693年にウーリッチ工廠で再建造を行いHMSクイーンと改名された。その後、この艦は1715年にまた再建造されロイヤル・ジョージとされた。約40年後の1756年に新造艦のロイヤル・ジョージが建造され旧艦はロイヤル・アンと再改名され1767年に解体された。

 

参考資料:Building a Miniature Navy Board Model   Philip Reed著

46-14

HMS Royal George

Period:

1715

Nationality: British
Scale: 1/192
Kit: Scratch-built
Built by: Etsuro TSUBOI
Work devoted: 12 months


46-15

ロイヤル・ウィリアム

建造年/年代: 1719年
国籍/建造地: イギリス
縮尺: 1/60
キット/自作: 自作
製作者: 土屋勝司
製作期間: 1年10ヶ月

英国の104門第1級戦列艦として1719年ポーツマスで建造された。この艦は同名の3代目の艦で、戦闘で破壊した2代目の艦を解体し、使用できる部分を使い、最新の装備にして建造し直したものである。硬質の木材を冬伐採し火で焦がし使用した。ケベックの攻城戦やジブラルタルの海戦など、多くの戦闘で活躍した。

 

使用図面:英国国立海事博物館(NMM)の図面とユーロ・モデルのキット図面

46-15

HMS Royal William

Period:

1719

Nationality: British
Scale: 1/60
Kit: Scratch-built
Built by: Katsuji TSUCHIYA
Work devoted: 22 months


46-16

フライング・フィッシュ

建造年/年代: 1851年
国籍/建造地: アメリカ
縮尺: 1/96
キット/自作:

Model Shipways

製作者: 栗田正樹
製作期間: 2年6ヶ月

ドナルド・マッケーが設計建造したフライング・クラウドと並ぶ代表的なアメリカのクリッパー。1851年9月ボストンで進水、登録トン数1,505t。東海岸とサン・フランシスコや中国航路に就航。1858年中国福州で難船、黄埔で改修後船名を変更しマニラ・カディス航路で数年活躍、シナ海で生涯を終えた。

クリッパーの全盛期は1820年から1860年の僅か40年足らずだが、速度を出すための船型や帆装面積の最大化は人間の知恵と工夫の塊で、模型による再現は楽しい。略スクラッチとなった製作では難所もあったが、治具や手順など工夫した。

46-16

Flying Fish

Period:

1851

Nationality: American
Scale: 1/96
Kit: Model Shipways
Built by: Masaki KURITA
Work devoted: 2 years 6 months


 42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro