46-10
ノルスケ・ロブ
建造年/年代: | 1643年 |
国籍/建造地: | デンマーク |
縮尺: | 1/75 |
キット/自作: |
Billing Boats |
製作者: | 塩谷敏夫 |
製作期間: | 2年 |
デンマーク王朝の威信を掛けて建造された68門戦列艦。コペンハーゲンで建造されデンマーク・ノルウェー連合艦隊の要として活躍した。
30年前にロープ展の素晴らしさを知り、天賞堂でキットを購入して作り始めたが、難しさと仕事の忙しさで船体のみ作ったところで挫折、今回ほこりを被った船体を一部剥がしたりして作り直し、何とか見られるように仕上げた。
46-11
フリードリッヒ・ウィルヘルム
建造年/年代: | 1661年 |
国籍/建造地: | ブランデンブルグ |
縮尺: | 1/47 |
キット/自作: | Euromodel |
製作者: | 青木芳雄(一般) |
製作期間: | 2年 |
1661年建造のブランデンブルグの戦艦。全長125フィート(38m), 900トン。1692年、フランス艦との戦いで沈没。
シンプルで力強いフォルムが気に入り製作しました。模型は多少デフォルメしています。剛健さを出すためにマストとロープを太めにし、船尾の騎乗フリードリッヒ王のレプリカなどを作りました。やはり帆がないとつまらない・・・白い帆を付けました。帆の邪魔になるロープは多少省略。リアリティより“インテリアリティ”です。
46-12
フリースランド
建造年/年代: | 1663年 |
国籍/建造地: | オランダ |
縮尺: | 1/75 |
キット/自作: |
Mamoli |
製作者: | 西野修博 |
製作期間: | 1年 |
キットの箱には80門2等戦列艦として、1672年第3次英蘭戦争のソールベイ海戦ではロイテル提督下のオランダ連邦艦隊の一翼を担い、英仏連合軍に対する勝利に貢献したと記載されている。しかし、実船が存在したという文献を私は見いだせない。
帆船を作って3隻目であるが考慮すべき段取りが格段に多く、悪戦苦闘の連続であった。甲板の下地や砲門の位置の修正などで苦労した。砲門の段差を出す方法は先人の大変なノウハウを感じさせられた。見るのと、作るのとは大きな差があることを痛感させられる毎日である。
参考資料:Der hollandische Zweidecker von 1660/1670
46-13
ベルリン
建造年/年代: | 1675年 |
国籍/建造地: | ブランデンブルグ |
縮尺: | 1/40 |
キット/自作: |
Corel |
製作者: | 箕田 稔 |
製作期間: | 1年10カ月 |
ベルリンは17世紀後半、ブランデンブルグ侯国(現在のドイツ東部)が当時の造船先進国であったオランダに発注して建造されたフリゲート艦で、15門の砲を持ち70~100名が乗船していた。
古いキットのためか、図面や部材の精度の低さに悩まされ、金属部品以外は半スクラッチのような製作となった。船体や甲板の艤装品は極力丁寧に作成し、ロープの重量感の表現にも注力した。また、セールについても展帆・縮帆・畳帆が混在する帆装を試みた。
46-14
ロイヤル・ジョージ
建造年/年代: | 1715年 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/192 |
キット/自作: |
自作 |
製作者: | 坪井悦朗 |
製作期間: | 1年 |
ロイヤル・ジョージは同名の艦が4隻ある。1673年ポーツマス工廠で進水したロイヤル・チャールズが、1693年にウーリッチ工廠で再建造を行いHMSクイーンと改名された。その後、この艦は1715年にまた再建造されロイヤル・ジョージとされた。約40年後の1756年に新造艦のロイヤル・ジョージが建造され旧艦はロイヤル・アンと再改名され1767年に解体された。
参考資料:Building a Miniature Navy Board Model Philip Reed著
46-15
ロイヤル・ウィリアム
建造年/年代: | 1719年 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/60 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 土屋勝司 |
製作期間: | 1年10ヶ月 |
英国の104門第1級戦列艦として1719年ポーツマスで建造された。この艦は同名の3代目の艦で、戦闘で破壊した2代目の艦を解体し、使用できる部分を使い、最新の装備にして建造し直したものである。硬質の木材を冬伐採し火で焦がし使用した。ケベックの攻城戦やジブラルタルの海戦など、多くの戦闘で活躍した。
使用図面:英国国立海事博物館(NMM)の図面とユーロ・モデルのキット図面
46-16
フライング・フィッシュ
建造年/年代: | 1851年 |
国籍/建造地: | アメリカ |
縮尺: | 1/96 |
キット/自作: |
Model Shipways |
製作者: | 栗田正樹 |
製作期間: | 2年6ヶ月 |
ドナルド・マッケーが設計建造したフライング・クラウドと並ぶ代表的なアメリカのクリッパー。1851年9月ボストンで進水、登録トン数1,505t。東海岸とサン・フランシスコや中国航路に就航。1858年中国福州で難船、黄埔で改修後船名を変更しマニラ・カディス航路で数年活躍、シナ海で生涯を終えた。
クリッパーの全盛期は1820年から1860年の僅か40年足らずだが、速度を出すための船型や帆装面積の最大化は人間の知恵と工夫の塊で、模型による再現は楽しい。略スクラッチとなった製作では難所もあったが、治具や手順など工夫した。