46-01
肥後藩御座船 泰寶丸
建造年/年代: | 18~19世紀 |
国籍/建造地: | 日本 |
縮尺: | 1/62 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 田中武敏 |
製作期間: | 2年 |
①御座船は主に西日本の諸大名の参勤交代の輸送手段として活躍。 ②泰寶丸は波奈之丸とともに肥後藩の御座船で 全長30m、64挺の小艪を持つ。
③航路は 熊本(陸路)大分(御座船)大阪(川御座船)伏見(陸路)江戸。あ旅程は約40日。
御座船の資料は極めて少ないので、船の科学館や熊本博物館などにご協力いただいた。平面図と側面図から断面図を起し、屋形部分は現存する「波奈之丸」の屋形を参考にした。図面がない部分は推定で製作した。木材はヒノキ、水性工芸うるしを使用。
参勤交代は藩の財政ひっ迫の一因にもなったが、御座船の華やかなイメージを感じて頂ければ幸いです。
46-02
琵琶湖の丸子船
建造年/年代: | ~20世紀 |
国籍/建造地: | 日本 |
縮尺: | 1/25 |
キット/自作: |
自作 |
製作者: | 関口正巳 |
製作期間: | 2年 |
琵琶湖はわが国最大の湖で、日本海経由の物資は京都への物流の水運による重要な役割を果たした。この水運に用いられた船が日本海側では北前船であり、内陸を経由して琵琶湖では丸子船と いうオモキ造りの船が用いられた。
丸子船の特色は、船腹の両脇に「オモ木」と称する丸太半割状の材を抱え、船首は板材を円筒状にダテカスガイで構成した特異な外観にある。
参考資料:
琵琶湖博物館の復元船
滋賀県“北淡海 丸子船の館”の実船
琵琶湖博物館開設準備室研究調査報告1995年3月4号丸子船の復元
琵琶湖博物館研究調査報告1999年3月13号 よみがえる丸子船
46-03
小早型鰹釣船
建造年/年代: | 江戸時代~明治中期 |
国籍/建造地: | 日本 |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: |
自作 |
製作者: | 岩本和明 |
製作期間: | 6ヶ月 |
船足の早い小早船(軍船)をもとにして江戸から明治まで使われた焼津の鰹漁船。明治時代には15~16人の漁師が乗って遠州沖や伊豆近海を漁場として活躍した。徳川家康が焼津から久能まで渡るにあたり焼津の漁船が警護に随伴したが、天候悪化でいくら漕いでも進めなくなった。このため江戸時代は漁船の艪は7本までと決められていたが、特別に八丁櫓を許されたいわれがある。竜骨の無い和船なので床の一部を空けて中が見えるようにした。材料は解体した障子枠のヒノキを製材した。
参考資料:ウッディジョー「八丁櫓」図面、焼津大覚寺全珠院奉納の実船、焼津漁業資料館と焼津民俗資料館の模型
46-04
サスケハナ(黒船)
建造年/年代: | 1850年 |
国籍/建造地: | アメリカ |
縮尺: | 1/96 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 高成田潔 |
製作期間: | 4年 |
「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四盃で夜も寝られず」
これは、嘉永六年(1853年) 浦賀沖に来航したペリー率いる4隻の黒船(蒸気船)を高級茶(上喜撰)にかけた江戸中が大騒ぎする世相を風刺した狂歌。本模型は、ペリー提督の旗艦、アメリカ合衆国海軍フリゲート艦「SUSQUEHANNA (サスケハナ)」である。その名はペンシルヴァニア州を流れる「サスケハナ川」から命名され、日本遠征の後、地中海艦隊、 南北戦争では北軍艦として使用された。日本では黒船として有名だが、その資料は少なく、僅かな絵や写真を基に製作した。この船の特徴である左右の外輪、それを覆うカバー、煙突、最新式の大砲、可動式ブル ワークなど、これまで製作した帆船には無い構造の表現に苦心した。
参考資料:
USS Susquehanna 1847 (Sea Watch Books)
神奈川県立公文書館所蔵 金河奇勝絵巻
46-05
シャドーボックス3景
建造年/年代: | |
国籍/建造地: | |
縮尺: | |
キット/自作: | |
製作者: | 肥田 純 |
製作期間: | 6ヶ月 |
A ポセイドンに見守られて航海する商船
B ギリシャ神殿の丘の眼下を出港する古代の軍船
C 荒海を航海するバイキング船
数枚の透明アクリル板に描いた絵を重ねて遠近感を表現した。
46-06
フランス艦のオーナメント
建造年/年代: | 18世紀 |
国籍/建造地: | フランス |
縮尺: | 1/48, 1/24 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 吉田哲朗 |
製作期間: | 2点で2年強 |
A. 第1級フリゲートラ・ネレイド(砲42門・1722年建造)船首像他
前作のロンビショ以来、フランス艦のオーナメント図に興味があった。その再現を壁掛けの能面にヒントを得て試みた。
B. ル・ドーファン・ロワイヤル の船首像
以前より彫ってみたかった像、4年前に手持ちの資料から 彫ってみたが、ロシュホール訪問の際、実物を見て全く違っていた。今回は近づけたか?ただ、塗装は間違えた。
参考資料:
A. The History of the French Frigate 1650-1850 (J. Boudriot)
B. 仏・ロシュホール海事博物館所蔵 1751年皇太子の教育用模型
46-07
サンタ・マリア
建造年/年代: | 1492年 |
国籍/建造地: | スペイン |
縮尺: | 1/50 |
キット/自作: | WoodyJOE |
製作者: | 矢崎博一 |
製作期間: | 10ヶ月 |
スペインで建造された船で、1492年クリストファー・コロンブスによる初の大西洋横断航海の旗艦として使われたとされる。船名はスペイン語で「処女降誕聖マリア」を意味する。
2隻目の帆船として選定し、製作図面等にできるだけ忠実に作ったつもりです。1年前の教室で得たテクニックが随所に役立ちました。
46-08
サンタ・エレナ
建造年/年代: | 1497年 |
国籍/建造地: | イタリア |
縮尺: | 1/50 |
キット/自作: |
Aero-Nut |
製作者: | 木村 護 |
製作期間: | 16ヶ月 |
1497年ベニスで進水した地中海では最大級の商船である。全長42m、40門の大砲、120人の船員で地中海を中心に、遠くバルチック海まで航海し交易に活躍した。
珍しいキャラック船のキットをネットで見つけ購入した。古いキットだが図面は詳細であり、基本的に説明書に従って作成した。部品は合板に印刷してあり、切り抜きが大変であったが、工作は大いに楽しめた。また、ビレーピンなど時代に合わない部品は修正した。