44-29
肥後藩御座船 泰寶丸
建造年/年代: | 1710年頃 |
国籍/建造地: | 日本 |
縮尺: | 1/62 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 田中 武敏 |
製作期間: | 1年6ヶ月 |
17世紀、徳川300年の泰平の世では軍船が不要になり、西日本の諸大名は参勤交代の輸送用に転用した。肥後藩は波奈之丸と泰寶丸を保有し交互に使った。参勤交代の航路は熊本から陸路で大分の領地に行き、御座船に乗り換え大阪まで行った。その先、江戸まで伏見経由陸路で約40日を要した。御座船の資料は極めて少なく、資料集めに多くの時間を割いたが、船の科学館や熊本博物館などに協力を頂いた。使用木材はヒノキ、塗装は水性工芸うるしの朱と黒。今回は船上の二階建て「屋形」を分解して製作した部分を見て頂きたい。
44-32
ヨット・メリー
建造年/年代: | 1659 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/54 |
キット/自作: | Mamoli |
製作者: | 西野 修博 *一般 |
製作期間: | 10ヶ月 |
ムウェル死後の王政復古で復位したチャールズⅡ世に亡命先であったアムステルダム市が寄贈したヨットで、オランダ語のjachtをチャールズⅡ世は「ヨット(yacht)」と英語化し、母親のヘンリエッタ・マリアにちなんでYacht MARYと命名した。同船は1675年ダブリンからチェスターに向かう途中で座礁・沈没したが、1971年沈没現場検証によりメアリーが今日のヨットの原型であることが確認できた。ウッディジョー製とは格段に精度の落ちるキットに泣かされたが、工程が進むにつれウォルナットなど材料の良さによる不思議な味が出て満足度が高くなった。
44-34
ファントム
建造年/年代: | 1869 |
国籍/建造地: | アメリカ |
縮尺: | 1/96 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 岩本 和明 |
製作期間: | 12ヶ月 |
アメリカのボストンでパイロット・スクーナーとして建造された。その後、ニューヨーク港のパイロット・ボートとして活躍し、遭難した英国客船の救助も行っている。最後は1888年のブリザードで遭難した。2003年に製作したものを、昨年フランスで行われた世界船舶模型会議に出展するため、帆とリギングを全面的にリフォームしたもの。この船は初めてのスクラッチ・ビルドということもあって苦労したが勉強になった一隻である。材料の木材は家具やドラムのスティックなどに使われるヒッコリーを自分で製材した。
44-35
ペン・ディック
建造年/年代: | 1898 |
国籍/建造地: | フランス |
縮尺: | 1/28 |
キット/自作: | Artesania Latina |
製作者: | 舟橋 秀夫 |
製作期間: | 10ヶ月 |
Pen Duick は William Fife により外洋レーサーとして設計された50ftガフ・カッターで、1898年スコットランドで建造され、1953年のレストアによりその美しい姿が甦り、現在もフランスで稼働状態で保存されています。横帆の帆船が多いなか、ガフリグの縦帆のクラシック・ヨットにこだわって Pen Duick を選びました。ロング・キールの美しいハル形状とその曲面を引き立たせる光沢ある塗装を目指しました。
44-36
プリンセス・メイズ
建造年/年代: | 19世紀 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/38 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 福田 正彦 |
製作期間: | 7ヶ月 |
この船はもともとイングランド南西部、デボン州とコーンウォール州境のタマー川のバージとして建造されたが、イラストではスコットランドのクライド湾アラン島にある町ブロディックの小型客船として描かれている。原題は Clyde trading smack Princess Mayse。 魅力的な小型帆船で、喫水下はウォルナット、上部を「えりまき」を使った。帆装に疑問のあるのも面白く、最終的にジオラマにする予定。
参考資料:Working Boats in Britainのイラスト、図面は同書の類似図目を改変
受講生の声から
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退職を機に以前からやりたかった帆船模型製作が、教室に入って夢がかなった。キットの説明書だけでは解らないような裏技や治具などを教えて頂き、教室に参加して良かったと思う。勢い込んで造り始め、いろいろな所で失敗したが、何とか出来上がった。これを手始めに色々な船にチャレンジしていきたい。
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ロープ展示会を見て、帆船模型の素晴らしさに魅せられ、自分も作れるものなら作りたいと思った。判らない事ばかりで当初は完成するか不安だったが、丁寧な指導・解説をいただき1隻目としては満足できるものができたと思っている。ただ作れば良いだけでなく、長い歴史を踏まえ、また同じ船でも帆走状況で出来上がりを変えなければならず、それを想像しながらどう作るかの過程を楽しんだ。
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帆船模型教室に参加し、初の木製帆船模型に取り組んだ。想像もしていなかった木材の曲げ加工やロープワークに戸惑い、手間取ったが、指導のお陰で何とかこなす事が出来た。細部の創り込みはある程度の自由があったので、楽しく製作することができた。キットは装飾部品が多く、見映えが良いので初心者でも満足度が高いと思う。
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帆船模型を製作した経験はあったが、展示会の作品に刺激を受け参加した。講師から治具の製作や甲板釘跡のつけかた、リギングの“こつ”など、ひとりで作っていては知らない事ばかりで、大変勉強になった。
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44-39
ロイヤル・キャロライン
建造年/年代: | 1749 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/47 |
キット/自作: | Panart |
製作者: | 加藤 允 |
製作期間: | 5年 |
英国にはロイヤル・キャロラインと呼ばれる船が2隻あった。1隻目はぺルグリン・ガレーという名で進水、その後王室ヨットに改装した。2隻目は初めから王室ヨットとして建造された。この模型は2隻目のロイヤル・キャロラインです。一昨年の展示会に船体のみで出品した。その後『アナトミー』本の図面に沿いマスト・ヤードを製作。明るい船なので、ヤード・トップは生地のままに、ロープもこげ茶に染めたものを使用した。リギングは『Rigging』に準拠したが、時代が多少違うせいか不明な事もあった。
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大西洋上の帆船
建造年/年代: | |
国籍/建造地: | |
縮尺: | |
キット/自作: | |
製作者: | 福田 正彦 |
製作期間: |
大西洋のいくらか荒い浪をペン画で表現した。風と白波の関連に注意した。雲は特に難しい。