43-31
カティサーク
建造年/年代: | 1869 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/78 |
キット/自作: | Mantua Sergal |
製作者: | 安藤 雅浩 |
製作期間: | 2年 |
元船長ジョン・ウィリスにより中国との茶貿易のために建造されたティ・クリッパー。建造時は鉄製蒸気船時代になっていたが、帆船は石炭・ボイラー・蒸気機関がないので茶の積み込みが多く、船足も優れていた。さらに、鉄は茶を劣化させるとの迷信から外板、デッキに木材が使われたが、骨組みと舷側は鉄製であった。中国航路は乗組員28名が二交代制で片道3ヶ月の間、沢山の帆とロープを操り、荒れる喜望峰を周る熾烈なものだった。不運にも建造年にスエズ運河が開通し、帆船は無風の多い運河を航行できず、ティ・クリッパーとしての繁栄は9年で終った。高級船員と水夫の生活の格差が判るよう居住区の再現に努めた。
43-32
カティサーク
1989 | 1869 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/120 |
キット/自作: | 今井科学 |
製作者: | 福島 一 |
製作期間: | 10ヶ月 |
帆船時代の最後を代表する一隻。中国からイギリスまで新茶を運搬する快速船、ティ・クリッパーとして活躍した。帆船による紅茶輸送の衰退後は、オーストラリアとの羊毛輸送など様々な業務に従事した。現在グリニッチに保存展示されている。約40年前に製作したものを解体し、全面的にリニューアルした。元はソリッド・モデルである。縮尺が1/120なのでオーバー・スケールになりがちであるのと、船体の銅板張りが黒過ぎたのが気になる。キットの金属部品はそのまま使い、その他は自作した。
43-33
ポーツマス港の監獄船
建造年/年代: | 18-19世紀 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/143 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 福田 正彦 |
製作期間: | 3年2ヶ月 |
航行に耐えない廃船を監獄船として利用した。軍港に係留した監獄船はナポレオン戦争の捕虜収容所である。絵葉書から監獄船を立体化する条件をいろいろ工夫した。苦労したのは船体の「汚し」で、あとから改造した部分との差を強調している。また1/143と小さいので多くの人形を作るのにえらく手間が掛かり、もうやりたくない。ただ、かなり自由に監獄船のいわば「設計」ができたのでその点は楽しい。海面はこれまで誰もやったことがない方法だと思う。
43-34
ヘレン・ユーフェイン
1989 | 1902 |
国籍/建造地: | アメリカ |
縮尺: | 1/75 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 青木 武 |
製作期間: | 1年 |
メリーランド州ポコモウク造船所で第一次世界大戦まえ漁船として建造された。戦時中、海軍に買い上げられ掃海艇として活躍した。1994年沈没船を引き揚げディーゼル・エンジンに付け替え漁船として復元した。1953年頃メキシコ・ガルフ湾で多く活躍した。現在メリーランド州ウェスト・オーシャン市でハウス・ボートとして使われている。
43-35
浜辺で建造中の和船
建造年/年代: | 18世紀 |
国籍/建造地: | 日本 |
縮尺: | 1/150 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 霞 崇 |
製作期間: | 1年 |
佐渡の宿根木は江戸時代の廻船集落で栄えた場所で、その宿根木で和船を浜辺で建造している風景をイメージして、ジオラマを製作した。ジオラマの材料は鉄道模型用を多く使用した。海岸の砂は線路のバラスト、岩肌はコルク材、樹木は自作 手芸用の針金にライナケン(苔)をボンドで接着、フィギュアはNゲージ用を利用した。初めてのジオラマ製作で苦労したが、雰囲気は出せたと自負している。
43-36
菱垣廻船
1989 | 19世紀 |
国籍/建造地: | 日本 |
縮尺: | 1/72 |
キット/自作: | Woody Joe |
製作者: | 山口桂一郎 |
製作期間: | 1年2ヶ月 |
菱垣廻船は江戸と大坂の間を生活用食料品などを運んだ大型の船である。1620年頃から江戸時代に使用された運送用の船であり、菱組格子の装飾を施したことにこの名が由来する。踏立板の一部を開けて内部が見えるようにしたり、伝馬船などを自作した。
43-37
サー・ウィンストン・チャーチル
建造年/年代: | 1966 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/75 |
キット/自作: | Woody Joe |
製作者: | 坪井 浩一 |
製作期間: | 10ヶ月 |
1966年建造、イギリス帆走協会所属のトップスル・スクーナー(練習帆船)。青少年のシーマンシップ養成を目的に建造費は寄付によって賄われた。18世紀を境に船の歴史は動力に替えられ久しかったが、近代帆船として計画され運用され、その形態も自ずと優美で評価が高い。
43-38
ベレン
1989 | 1896 |
国籍/建造地: | フランス |
縮尺: | 1/75 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 木村 護 |
製作期間: | 2年2ヶ月 |
1896年にナントで進水した船長51mの3本マストのバーク型帆船。貨物船として大西洋を横断してココア・砂糖・ラムなどを運んだ。その後、ワインの輸送船、クルーズ船などで使用され、長い係留もあったが、1980年ベレン財団が創設され、改修されてセーリング練習船として、現在も航海している。現存する美しい帆船に魅かれ、製作に着手した。船体やマストは鉄製であり、リベット構造の船体を再現するために、プラスチックの薄板を貼った。100個を超えるターンバックル、200個以上の小さなシャックル、ビレーピンなど細かな金属加工が多く、治具を工夫した。
43-39
帆船付き時計
建造年/年代: | |
国籍/建造地: | |
縮尺: | |
キット/自作: | |
製作者: | 肥田 純 |
製作期間: | 20日 |
インテリアとして飾ることを前提とした、帆船と海がテーマの装飾時計。
43-40(絵画)
帰港
国籍/建造地: | |
縮尺: | |
キット/自作: | |
製作者: | 福田 正彦 |
製作期間: |
2013年8月、クルーズ帆船スター・フライヤーでバルト海を航海した時の写真をペン画にしたもの。ドイツの都市バーネミュンデで行われたパレードの帰りの洋上の夕暮れである。ペン画は根気仕事である。この絵はB4版の大きさだが、この辺りが私のペン画の限界と思う。空の落ち行く陽の光を間接的にどう表現するかは、写真とはまた違ったペン画独特の表現になって、そこが難しい。