1910 アメリカ
1/96 モデルシップウエイ社
佐藤 憲史 Kenji Sato
ニューファンドランド沖グランドバンクスのスクーナー型漁船。漁船によるアメリカ対カナダの第2回レースにアメリカ代表で出場したが、カナダの新造船ブルーノーズに敗れた。ソリッド船体のキットだが、非常に詳細な図画が入っており、それを参考に各種パーツを自作するのに予想以上に時間を取られた。荒削り状態のキットの船体は初めから削り過ぎだったため、船首尾にかなりの肉盛りをした。詳しい解説書と精密な図面のおかげで一年間たっぷり楽しめたので、キット価格1万円は安かった。
1768 イギリス
1/100 マモリ社
松下 利夫 Toshio Matsushita
イギリスの探検家クックの第一次探検航海(南太平洋への科学調査)に使用した船。本船はもともと石炭運搬船であった。スピードこそ出ないが頑丈だったことから、この探検航海に相応しいとして海軍が購入したもの。帆船模型に挑戦しての二作目。部品を増やし、出来るだけ細部まで再現するよう心かけた。木造船を意識して、色塗装を控え、木の持つ自然な色調を出すようにした。
17世紀 オランダ
1/60 マンチュアセルガル社
斎藤 秀雄 Hideo Saito
10世紀ごろビスケー湾沿岸のバスク人によって始められた古式捕鯨は、やがてオランダ、イギリス、ドイツに継承され、1605年~1750年に景盛期を迎える。捕鯨で巨利を博したのはオランダであった。模型は船首像を自作して追加、マストの高さを変更してヤードを2 本から3 本に変更するなどの改造を加え、自分好みの船にした。
1869 イギリス
1/75 ビリングボート社
高成田 潔 Kiyoshi Takanarita
実物を見にロンドンまで行くことも出来ないことから、インターネットで写真を探しなから製作した。したがって建造当時から現在までが入り交じったものになってしまったもしれない。初めての帆船模型への挑戦であったことから、完咸まで7年もかかってしまった。全行程、苦難の道であったが、特に帆の製作には、材質選び、ミシンがけ、風をはらんだイメージ作りなどかなり苦労した。
1966 イギリス
1/75 ウッディジョー社
川島 壮介 Sosuke Kawashima
英国セール・トレーニング・アソシエーションが全国の海事関係団体などからの寄付金を集め、エジンハラ候をスポンサーとして本船の建造を実現させた。船名は第二次大戦時のイギリスの首相に因んだものである。舷側の丸窓はハトメにアクリル棒を加熱して嵌め込む方法でそれらしく工夫した。また鋼船であることから塗装は吹き付け塗装としたが、下地処理に時間がかかった。
1823 フランス
1/75 コーレル社
松原 滿 Mitsuru Matsubara
フランス海軍のスクーナー。平成15年度の伊東屋帆船模型教室に入り、初めて製作したもの。苦心談といえは全てにわたるび、特に外板貼りに苦労した。またリギングについては、ロープの色合いを間違えたかなと反省している。細部に不満はあるが、何とか仕上げることが出来た。
1823 フランス
1/75 コーレル社
篠崎 精― Seiichi Shinozaki
永年の望みであった帆船作りに挑戦し、外板貼り、マスト、ヤードの取り付け、リギングなど全て初めて。これを一人独学でやっていたら今頃どうなっていたたろうか。幸い帆船槙型教室に参加して一つ一つの積み重ねで完成させた。ますます帆船模型の魅力にとりつかれ、現在次の船を手がけている。
1797 イギリス
1/72 マモリ社
奥村 英二 Eiji Okumura
イギリス海軍のカッターは船体がクリンカー貼り( 鎧貼り)となっていた。キットの外板は平貼りであるが、実物同様のクリンカー貼りに挑戦してみた。しかしキールと外板の境目か上手く合わず苦労した。また小振りな船体ながらロープ類が多く、リギンクに予想以上の時間を取られた。
1797 イギリス
1/72 マモリ社
渡部 博 Hiroshi Watanabe
NHK文化センター帆船槙型教室に参加し、初めて作った船。特にミシンの使い方を教えてもらい、何度も線習してから作ったセールが強く印象に残っている。またビレイビンヘのロープ掛けは、道具の作り方を教えてもらい、非常に助かった。クラスメートより4ヶ月遅れとなったが、完成したときの感激と達成感は今でも忘れない。
1768 イギリス
1/75 コーレル社
泉 邦幸 Kuniyuki Izumi
F.H.チャップマンにより設計されたフリゲート艦。実船は全長125ft、武装は8ポンド砲24門、4ボンド砲10門。キットではリギンク(ロープ類)が不十分と感じたので、同時代の艦の図書を参考にして艤装した。
1749 イギリス
1/47 マンチュア・パナルト社
加門 保 Tamotsu Kamon
イキリスの王室ヨットで、王女キャロラインの名を持つ。ヨットとは小型の王室専用船のことであり、現代でも王室専用船のことを帆が無くてもヨットと呼ぶ。王室専用船だけあってスマートな船体すべてが豪華な装飾で覆われている。甲板を貼り終わった後、甲板の着色を行ったが思うような色合いに仕上がらず、貼り終えた甲板を全てはがし、材質を替えて再度甲板を仕上た。結果的に一隻の帖で二度甲板貼りをするハメになった。製作期間は週末を利用して約2年て完成した。