49-01
オランダの砲艦2号
彦沢正明
年代 | 1831年 | |
船籍 | オランダ | |
縮尺 | 1/43 | |
キット | Mantua Model | |
製作期間 | 3年3カ月 | |
ベルギー独立戦争時のオランダの砲艦、艦長のスペイクはベルギー軍の降伏勧告を拒否して乗艦もろとも自爆した。その後スペイクはオランダの英雄として名を残した。
疑問点の多いキットで製作よりも資料調査に時間を要した。ハッチの位置を舷側かデッキ中央にするか最後まで迷ったがキットの通りデッキ中央とした。この時代、近接戦闘に備えて、キャプスタンにシーベルガンを据え、マスケット銃の銃架としても使ったので、その状況を再現してみた。アムステルダム美術館のスペイク艦長自爆の絵画をジオラマに再現して完成品のそばに置いてみた。
49-02
スウェーデンの砲艦
箕田 稔
年代 | 1770年代 | |
船籍 | スウェーデン | |
縮尺 | 1/40 | |
キット |
Amati |
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製作期間 | 4カ月 |
1770年代、スウェーデンがバルト海沿岸のフィヨルドや周辺の水路での戦いで優位に立つため開発したガンボートで ある。
艦隊護衛目的の小型軽量の手漕ぎ武装船で、1~2門の大砲を搭載し、機動性、軽量性に優れていた。
バルト海の権力争いから発生した第一次ロシア-スウェーデン戦争(1788~)で 活躍し、バルチック艦隊撃破にも大きく貢献した。
49-03
アロウ
箕田 稔
年代 | 1812年代 | |
船籍 | アメリカ | |
縮尺 | 1/55 | |
キット |
Amati |
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製作期間 | 4カ月 |
米英戦争(1812~1815)におけるアメリカ艦隊のガンボート帆船である。平底、低重心の帆船で、入江や、湖、河川等での戦いに力を発揮し、小型ながらもキャノン砲とカロネード砲を備え、また機動性にも優れた艦船であった。
敗戦濃厚な状況の中で、プラッツバーグの戦いでの活躍が戦いの潮目を変え、戦争の勝利に大きく貢献した。
ガンボートに興味を覚え、いくつか製作した。
49-04
キャノンヨール
箕田 稔
年代 | 1801年代 | |
船籍 | ロシア | |
縮尺 | 1/72 | |
キット |
Master Korabel |
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製作期間 | 2カ月 |
ロシア海軍の小型2本マストボートで、機動性と軽量性を備え、艦尾にキャノン砲を備えた手漕ぎ武装船(ヨール)で ある。
第一次ロシアースウェーデン戦争(1788~1790)において劣勢を強いられたロシアが、脅威となったスウェーデンのガンボートを参考にして、ロシアが自ら開発した。第二次戦争(1808~1809)では優位に戦闘を展開しスウェーデンを圧倒するに至った。
49-05
キャノンヨール
岩本和明
年代 | 1801年代 | |
船籍 | ロシア | |
縮尺 | 1/72 | |
キット |
Master Korabel |
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製作期間 | 4カ月 | |
もともとはスウェーデンが起源でF.チャップマンが製作したものをモデルにロシアで製作された。大砲と少人数の乗組員と少ない排水量が特徴で優れた機動性を持っている。ただ乗組員のためのシェルターがないので夜間や荒天でも甲板にいなければならなかった。1808年のスウェーデン戦争の時に活躍した。
砲艦を前から作りたかったので大きさが手ごろなこのキットを選んだ。キットはレーザーカットと3D-CADを使った精密なもので船体はそのまま製作した。リギングが大味なので、滑車を小さいものにするなどオリジナル。図面はオールを収納していたが、本来はオールで移動するのでオールを使用しているように作った。
49-06
ハンナ
屋舗一樹
年代 | 不明(1775年就役) | |
船籍 | アメリカ | |
縮尺 | 1/48 | |
キット |
自作 |
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製作期間 | 3年 |
米国独立戦争時、ワシントンの海軍のFirst Shipとして1975年就役。本モデルはオハイオ大学のハロルド・ハーン氏の図面を参考に製作した。
ハロルド・ハーン氏の図面と製作手法を参考に、初めての構造模型に挑戦してみた。材料は桜を主とし、部分的に黒檀(こくたん)や柘植(つげ)を使用し、小部品も手作りを主とした。
使用した図面等:図面および材料はランバーヤードより購入
49-07
ヴァージニア
小久保宏恭
年代 | 1819年 | |
船籍 | アメリカ | |
縮尺 | 1/41 | |
キット |
Artesania |
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製作期間 | 10か月 |
19世紀初頭のアメリカで沿岸警備に建造された快速のスクーナーである。船体中央に1基の旋回カノン砲を備えているのが特徴である。
手すりが全周にわたされている独特のスタイルが気に入った。キットであるが、原寸写真のみで図面がないところも興味を惹かれた点である。キール、ラダー、セイルなどは自作した。ミシン掛けは初めてで、良い経験になった。