第49回ザ・ロープ帆船模型展 (4/5)

壁面の写真パネルは東康生会員の撮影によるもので、この内の2枚はそれぞれ第10回展(1985年)と第24回展(1999年)の作品リストの表紙を飾りました.
壁面の写真パネルは東康生会員の撮影によるもので、この内の2枚はそれぞれ第10回展(1985年)と第24回展(1999年)の作品リストの表紙を飾りました.


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プレジデント

高橋利夫  

年代 1760年
船籍 イギリス
縮尺 1/60
キット Sergal
製作期間 1年 

 

1760年イギリス海軍製造のフリゲート艦。哨戒などを主な任務とした。

手元にあったいくつかのキットのうち、叔父から譲り受けたプレジデントを製作した。ウェールの位置、マスト、ヤードの太さ、ブルワークの高さなど設計図から外れてきたが、とりあえず完成にこぎつけた。平面部品だったスターン飾りを型取りして整形、また、ヘッドレイルも新作した。

 

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President

TAKAHASHI Toshio



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レキシントン

松下利夫 

年代 1775年
船籍 アメリカ
縮尺 1/100
キット Mamoli
製作期間 5カ月 
   

 

2本マストのブリック型商船。

アメリカの対英戦争(1775~1777)に参加するために当時商船だったレキシントンは軍艦に改装され、イギリス海軍との戦闘に活躍した。一度は勝利したものの拿捕されたが、乗務員の果敢な行動でとり戻してボルチモアに帰港した。

 

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Lexington

MATSUSHITA Toshio



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フライ

青木芳雄 

年代 1776年
船籍 イギリス
縮尺 1/64
キット Victory Models
製作期間 1年 
   

 

1766~1780年に25隻造られた英国6等艦、スワン級シップ装帆スループの1隻。主に護衛、公文書送達の役割を担った。1802年フランスに拿捕され、ニューファンドランド沖で沈没。総重量300トン、乗組員125名、大砲18門、旋回砲16門を装備。

すっきりした流麗な船体で、装飾も施されている。キットは繊細・精密でありながら、木製帆船のエレガンスがある。船体はインテリアリティ(リアリティとインテリア性の融合)を目指して、木の肌合いを活かしたオイル仕上げにしている。形状保持樹脂材を使ったオリジナル製法のセイルも付けた。船台はシンプルに大きめのハードメープル材を使って安定感を持たせている。 

 

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HMS Fly

AOKI Yoshio



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コンチ・オブ・ヴィーナス

瓜生法男 

年代 1811年
船籍 イギリス
縮尺 1/48
キット 自作
製作期間 2年 

 

中級講座(2022年度開講)の教材用として製作した。船は沿岸警備、通信任務用として使用された架空の小形軍艦。カノン砲6門とカルネード砲2門の火器構成とし、帆装は図面には描かれていないメインのトップスルを追加し2-トップスル・スクーナーとした。

追加によりメインのブレース・ラインをどの様に引きまわすか少し悩んだが、 ガフの先端経由とした。船名は船尾の アコヤ貝より『ヴィーナスの誕生』の絵画を連想して決めた。

 

使用図面:故竹内久氏作図 Ruby-II

 

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Conch of Venus 1811

URU Norio



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ルビーII

鳥山茂之 

年代 1810年
船籍 イギリス
縮尺 1/48
キット 自作
製作期間 1年1カ月 
   

 

竹内久氏の設計による19世紀英国のトップスル・スクーナーを想定した船で、中級講座の教材として製作した。

初めてのスクラッチビルドとなったが、帆船模型作りの技術的な面がほとんど盛り込まれた教材だったので、製作して非常に参考になった。『帆船模型製作技法』(白井一信著)の内容を実践でき、時間はかかったが大いに楽しむことができた。

 

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Ruby-II

TORIYAMA Shigeyuki



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ダイアナ

服部 秋 

年代 1794年

船籍 イギリス

縮尺1/300

キット自作

製作期間 10カ月(未完成)

 

1794年に進水したイギリス海軍所属の38門フリゲート艦。フランス革命戦争やナポレオン戦争などで活躍し、1815年にオランダ海軍へ売却された。いままで作ってきたミニチュア船はヴィクトリーやヴァーサなど大型艦だったので、中型艦で探していたところ形や色合いが気に入り、ダイアナを選んだ。また、1/300スケールのスタートとしても良い題材だと思った。

 

参考資料:

The Frigate Diana (Anatomy of the Ship) David White (著)

 

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Diana

HATTORI Shu



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チャールズヨット

中馬正敏 

年代    1674年

船籍    イギリス

縮尺    1/64

キット   ウッディジョー

製作期間  10カ月

 

2023年度ザ・ロープ帆船模型教室としての製作。久しぶりの国産キットで図面、部材等が正確にそろっていて安心して作れた。ただ、自分の船の出来具合よりも生徒さんの出来が気になっている。

 

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Charles Royal Yacht

CHUMA Masatoshi



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ル・シーニュ

小川武男 

年代     1806年

船籍     フランス

縮尺     1/72

キット    自作

製作期間  1年2カ月

  

 

仏海軍で建造され、16門搭載のブリッグ型の典型的な帆船。船名は白鳥座を表し、船首像は白鳥である。

ザ・ロープで構造模型製作講座が始まったので、遠く台灣にて刺激を受け、10年前の図面を探し出し、試行錯誤しながら完成させた。ブードリオ図面を1/72に変更した。

Kevin Kenny氏がHMS Thornの製作過程を投稿しているYouTube(現在117本に達している)は全編見ており、非常に参考になった。

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Le Cygne

OGAWA Takeo

 

 

 

 

 

台湾から作品持参で出品の小川さんが帰国の途に



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エルミオーヌ

中川宏人 

年代 1779年
船籍 フランス
縮尺 1/72
キット 自作
製作期間 3年6カ月 
   

 

フランス籍 32門フリゲート艦で1781年仏軍ラファイエット将軍の指揮でアメリカ独立戦争を支援、活躍した船。フランスとアメリカの友情のシンボルとなる。現在フランス・ロシュフォールに2014年に竣工したレプリカ船が係留されている。

今までは、キットによる製作が主だったが、中級講座での自作の船の製作、更に今回の構造模型教室での製作で一連の製作技術を取得、船の構造を理解したほか、改めて図面の見方も習得した。また、本船の製作では装飾部分で柘植材への彫刻等は全く初めての製作で苦戦しながらも完成、これらを含め、初めてのトライが数あり今後の製作に数々役立つと思う。

 

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L' Hermione

NAKAGAWA Hirondo



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エルミオーヌ

田中嘉明 

年代 1779年
船籍 フランス
縮尺 1/72
キット 自作
製作期間 3年7カ月 
   
   

 

フランス海軍の全長44m、32門フリゲート艦で、1779年にロシュフォールで進水。1781年にはアメリカ独立戦争の帰趨を決したと言われるヨークタウンの戦いに、独立軍を支援して貢献したことで有名。

帆船模型モデラーにとって、高度な製作技術を要する「構造模型」の製作は一つの目標である。幸運にも田中武敏、土屋勝司両氏のご尽力で、構造模型講座が開講され、それに参加する機会を得た。今回の作品は、その教材として製作したものである。キットからスタートした帆船模型造りも、スクラッチビルド、構造模型と経験し、ようやく一人前のモデラーの仲間入りができた。

 

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L' Hermione

TANAKA Yoshiaki



 42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro