第49回ザ・ロープ帆船模型展 (3/5)


49-22

古代ローマの架橋船

福田正彦  

年代   紀元1年   

船籍   古代ローマ

縮尺   1/75

キット  自作(ジオラマ)

製作期間 1年4カ月

古代ローマ軍の簡易橋の設置に使用された船の群れのイラストから作った。古代ローマ軍はわれわれの想像以上の高い技術を持っていた。架橋船群にそれが現れて興味をもった。

 

49-22

Bridgework Ships of Ancient Rome

FUKUDA Masahiko



49-23

リブルナ(イリュリアの軍艦)

木村 護 

年代   紀元前8世紀

船籍

縮尺   1/63

キット  Maris Stella (クロアチア)

 

  

古代、バルカン半島西岸のリュリア王国の一段櫂船の軍艦で多用途と高速性に優れ、以後のローマの二段櫂船、三段櫂船の手本となった。

クロアチアのキットの珍しさと今まで作成したことがない古代の船に興味を持った。キットは上質であったが、船体が複雑な局面であり、外板の曲げに苦労した。

 

49-23

Illyrian Warship Liburna

KIMURA Mamoru



49-24

ゴールデンハインド

杉本 敬 

年代 1577年
船籍 イギリス
縮尺 1/53
キット Mamoli
製作期間 1年 

1577年キャプテン・ドレイクが5隻の旗艦として出帆し、南米スペイン植民地等を略奪しながら、唯一残って世界一周を果たして母国に帰還した小型ガレオン船。

帆船模型教室の経験をもとに中断していたキットを完成させたが、コロナ禍で出品を数年控えていた。極力、曲線を意識して作った。手すり支柱のグレードアップ製作を技量不足で断念したのが心残りである。

 

49-24

Golden Hind

SSUGIMOTO Kei



49-25

サン・ファン・バウティスタ

井手眞喜雄 

年代 1588年
船籍 スペイン
縮尺 1/55
キット De Agostini
製作期間 2年10か月 

1588年のスペイン アルマダ海戦における22艘のガレオン船のうちの1艘で、参戦した同船名2艘のガレオン船の一つ750トネラーダ(トン)、大砲24門を装備し、戦士を含む296名の船員が乗船していた。

2002年に週刊ディアゴスティーニから発刊されたサン・ファン・バウティスタ号のキットを船体まで仕上げたところで、仕事の忙しさと作業の複雑さでマスト、リギングをギブアップしていた。

2021年~2022年の帆船模型教室でチャールズロイヤルヨットを製作、色々教えていただいた技法を基に20年ぶりに製作途中であった船体を改修し、完成することを目標にした。しかし改修部分が予想以上に多く手間取ったため、製作途中であるが展示会に出展することにした。 

 

49-25

San Juan Bautista

IDE Makio



49-26

ラ・クローン

塩谷敏夫 

年代 1636年
船籍 フランス
縮尺 1/98
キット Mantua Model
製作期間 2年

砲72門を持った当時フランスでの最大級の戦艦である。

マンチュアのキットはフランス艦特有の美しい船体が魅力的で、伊東屋で購入 した。2年前に製作を始めたが、途中で休止したら、部品、工具類をどこに収納したかわからなくなって紛失。再開するのに苦労した。

 

49-26

La Couronne

SHIOYA Toshio



49-27

フリースラント

西野修博 

年代 1663年
船籍 オランダ東インド会社
縮尺 1/75
キット Mamoli
製作期間 3年

マモリ社の箱には、「17世紀当時、世界でも最高水準の造船技術を有したオランダで、砲80門搭載の第2級戦列艦として1663年に建造、1672年の第三次英蘭戦争最初のソールベイ海戦では、オランダ連邦共和国大艦隊の一翼を担い、イングランド・フランス両王国連合国軍に対する戦略的勝利に貢献した」と記載されている。ただし、それに該当する実船が存在したという記載がある文献は今のところ見当たらない。

帆船を作り始めて3隻目であるが、ヨット・マリーと比べると、作業そのものの手数が圧倒的に多く、段取り、技術の未熟さと知識の欠如を思い知らされた。日々単調な繰り返し作業への嫌気をいやしながら、仕上がったときの満足感を想像する我慢の日々であった。最も辛かったのは自身の体の不調により、ただ眺めるだけで、作業そのものができない期間が通算で2年強あったことである。

 

49-27

Friesland

NISHINO Takehiro 



49-28

カティサーク

青木 武 

年代 1870年
船籍 イギリス 
縮尺
キット 自作(ジオラマ)
製作期間 1年

ティークリッパーとして建造。高い安定性をもつ優秀な高速帆船であった。数年後、スエズ運河の開通により、蒸気船の時代になり、その役割を終えた。

49-28

Cutty Sark

AOKI Takeshi



49-29

エスメラルダ

高成田潔 

 

年代 1954年(就役)
船籍 チリ共和国
縮尺 1/100
キット Billing Boats
製作期間 1年6か月

現役のチリ海軍練習船。縦帆と横帆を持つバーケンティンタイプ。白い船体と美しい姿から「白い貴婦人」と呼ばれ、世界中の300以上の港に寄港して「浮かぶ大使館」としても親善航海を続けている。「エスメラルダ」とは、スペイン語でエメラルドのこと。

本模型は、昨年の第48回展に出品したものに、船台、波の表現、リギング、帆、ボート類その他艤装品を改良・追加し、2019年晴海ふ頭寄港時をできる限り細部までに再現した。

 

49-29

Esmeralda

TAKANARITA Kiyoshi



49-30

ヴィクトリー

富田俊春 

年代 1778年
船籍 イギリス
縮尺 1/90
キット Mamoli
製作期間 1年10か月

現存する最後の戦列艦。今のイギリス海軍本部第二武官委員の旗艦とされ、イギリス軍の象徴としてポーツマスに係留されている。

多少昔の話になるが、よく通っていた ホームセンターのホビーコーナーでこのキットが目にとまり、作り上げるのに時間がつぶせそうだと思い、何の知識もなく、何も考えずに購入した。ただ、現在は置き場所に苦慮している。

 

49-30

HMS Victory

TOMITA Toshiharu



 42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro