本書は最近展示会で良く目にするジオラマの製作ノウハウ本だ。ジオラマとは展示物と周辺環境を立体的により効果的に見せるミニチュア表現方法と定義されるが、本書は尺度1/24~1/48の「ミニチュア情景模型」が対象。
自然を盆の上に作りそれを手元で眺めていたいと考える「盆栽」にも通じ、日本人の感性にも合うのかも知れない。小さくて緻密にできたものに対し「これ、どうやって作ったの?」と、誰もが持つ共通の疑問に答えてくれるのが本書だ。
著者が手掛けた数作品を例にその作り方を詳しく解説し、材料や使用工具にも触れ、我々帆船模型モデラー特に情景模型モデラーにとっても大変参考になる一冊だ。
アメリカのダイオラマ模型製作者として著名なシェパード・ペイン氏の「ダイオラマの作り方」第2版(2000 年)の日本語版が新紀元社により発売された。内容は空もの、陸もの、船ものにフィギャーと多岐に渡り、ダイオラマ製作の構想から作り方までの詳細な記載と完成写真は「すごい」と連発させるもので、ダイオラマ製作には欠かせないバイブルである。 第2 版は初版の全てを網羅しており追加記事も多い。
※詳しくはザ・ロープニュースNo.58を参照ください。(安藤雅浩)
1998年、東京須田町の交通博物館で30余年造り続けた著者の模型展が開かれた。1/500に統一された150余隻の船と、時代を同じくする乗り物とが並ぶ展覧会は、日本で始めてであり、恐らく世界でも例がないはずだ。
プラモ業界のナンバー1"タミヤ"の社長である田宮俊作さんが書いた「タミヤ模型の仕事」は、模型を通して、その向こうにある情念の世界まで切り込み、そのユニークさが評価されベストセラーになつた。
三宅さんは、同一縮尺の模型を並べることにより、物造りにかける国と国、また時代との比較論を実証しようとするものだが、それが期せずして1/500の世界を通して見た日本文化論になっている。ひたすら模型にこだわりながら、模型の本でないところが面白い。著者は海事広報協会が出版する海の啓蒙雑誌「ラ・メール」の編集兼発行人で、若手を集めた「海洋ジャーナリスト会議」の世話人でもある。
No | 書籍名 | 出版社 |
1 | ミニ旋盤を使いこなす本 | 久島諦造/誠文堂新光社 |
2 | 鉄道模型工作技法 (金属工作の詳細) | 菅原道雄/機芸出版社 |
3 |
男の自由時間 「鉄道模型作りに挑戦!」 |
ジオラマ 技術評論社 |
4 |
モデルアート臨時増刊 「エアブラシ塗装テクニック」 |
モデルアート |
5 |
モデルアート 「特集 ミリタリーテクニック基礎入門編」 |
モデルアート1996/9 |
6 |
モデルアート 「特集 艦船モデルの塗装術」 |
モデルアート2004/2 |
7 |
カンペキ塗装ガイド ぷはプラモのプ |
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