42-32
16世紀後期のガレオン船
建造年/年代: | 1590年頃 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/100 |
キット/自作: | OcCre |
製作者: | 近藤 敏夫 |
製作期間: | 10ヶ月 |
英・小型ガレオン船の特徴を持つ「バッカニア」と称するスペイン製のキット。帆船模型教室の「チャールズ・ヨット」から2隻目の製作になる。前作の経験から、もっと「良い出来」が、もっと短時間でできるつもりでいたが、そうはいかなかった。完成度を「初めての海外製のキット」のせいにはできない。「次のステップに進むため」に出展する。先が見通しにくいが、ヨーソロ! 次のテーマはスケールバランス、塗装。とにかく「balance良く、きれいに」。
42-33
16世紀後期のガレオン船
建造年/年代: | 1590年頃 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/100 |
キット/自作: | OcCre |
製作者: | 中馬 正敏 |
製作期間: | 10ヶ月 |
英・小型ガレオン船の特徴を持つ「バッカニア」と称するスペイン製のキット。ザ・ロープの平成27年の製作教室を卒業して初めての船です。外板二重張りに大変苦労しましたが、何とか恰好を付けました。また海外のキットのいい加減さにも大変悩まされましたが、何とか完成できたことで妙な自信もつきました。
42-34
ポーツマス港の監獄船
建造年/年代: | 18-19世紀 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/143 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 福田 正彦 |
製作期間: | 2年 |
18~19世紀にかけて英国では航行に耐えなくなった軍艦を廃船にして監獄として利用した。特に各軍港に置かれたものはナポレオン戦争の捕虜収容所にした。ポーツマス港にある監獄船の絵からこれを作った。正確な図面がないので、二層甲板の74門艦の図面を参考にした。
捕虜収容所としての機能をどう設定するか、廃船であるのでどう汚すか、1/143という大きさで多数の捕虜と海兵隊をどう作るか大変であり、また面白味のある点でもあった。「誰も作ったことのない汚い船」を自負している。
42-35
HMS エンデバー
建造年/年代: | 1764 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/96 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 青木 武 |
製作期間: | 1年 |
キャプテン・クック率いる英国国王陛下の船。1768年8月25日プリマス出港。目的は ①日食の観測(ヒタチ)、②新大陸の探索(オーストラリア)3,862kmの海図の作成であった。
この航海でクルー53名中43名が死亡した。船と人間のかかわり、人の幸いと不幸をもたらす、人に害をもたらし、人に死をもたらす、その関係を探ってみたい。
42-36
CSS アラバマ
建造年/年代: | 1862 |
国籍/建造地: | アメリカ・南部連邦 |
縮尺: | 1/120 |
キット/自作: | Mamoli |
製作者: | 石川 美雅 |
製作期間: | 1年2ヶ月 |
英・リバプールで建造され、南北戦争で活躍した南部連邦の砲艦。3本マスト・スループで予備エンジンをつけ、帆走時プロペラは海面より引き揚げられる機構を持っていた。北大西洋や西インド諸島で北軍の商船に多大な損害を与えた。
この船は先輩会員の船体の色と艶に憧れ、当会員からブラック・ウォルナットを譲り受け、木地を活かす仕上げにした。船体仕上げは苦労したが、木材の色つやには満足している。結果的にキットで使ったのは船体骨組みと金属部品のみだった。
42-37
ベンジャミン・レイサム
建造年/年代: | 1902 |
国籍/建造地: | アメリカ |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 泉 邦幸 |
製作期間: | 11ヶ月 |
米・コネティカット州で建造されたフィシング・スクーナー。Model Shipways の図面によるスクラッチ・ビルドです。
42-38
ブルーノーズ
建造年/年代: | 1921 |
国籍/建造地: | カナダ |
縮尺: | 1/88 |
キット/自作: | Dikar |
製作者: | 小久保 宏恭 |
製作期間: | 6ヶ月 |
もともとスクーナー型漁船として建造され、多くの国際レースで活躍した船です。外観は見た目にもスマートで美しい。滑らかな船体の一枚張りの外板を時間をかけて仕上げました。美しい木地を活かすため、つや消しクリアーの塗装としました。破損した金属部品の修復に苦労しました。
42-39
コン・チキ
建造年/年代: | 1947 |
国籍/建造地: | ノルウェー |
縮尺: | 1/18 |
キット/自作: | Mantua |
製作者: | 山口 修一 |
製作期間: | 1年3ヶ月 |
1947年、オスロ大学の人類学者ヘイエルダールが仲間と、ペルーからポリネシアまで自作の筏コン・チキ号で航海した。インカ文明とポリネシア文明の相似点が多いとの仮説を立証すべく、101日4300マイルを漂流した。船名はインカの太陽神Kon-Tikiからとった。筏には Guara(垂直竜骨)という数枚の板が床下水中に垂直に出て、甲板上から抜き差しすることにより、船体の進行方向を誘導する。
ペルー上空から眺めた海沿いの砂漠、南北に走るアンデス山脈、その奥のジャングルへの思い出から、Kon-Tiki 号探検記を何度も読み返し、模型製作に向かった。
42-40
リラ・ダン
建造年/年代: | 1950 |
国籍/建造地: | デンマーク |
縮尺: | 1/50 |
キット/自作: | Billing Boats |
製作者: | 坪井 浩一 |
製作期間: | 1年3ヶ月 |
デンマークの近代帆船。1950年建造。航海実習を行う練習帆船。また乗組員をつけての洋上ミーティングや会議に供し、一週間くらいのプログラムでスカンジナビア海域で周航する。4千年近い歴史のある帆走の技量は現代帆船に継承されてきているようだ。操帆の技術が現代的にどの様に継承されてきたかを探索するのは興味深いことである。帆船に依る航海の夢がもっと普遍的なことになるのを念じたい。
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テージョ川のボート
建造年/年代: | 20世紀初頭 |
国籍/建造地: | ポルトガル |
縮尺: | 1/25 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 関口 正巳 |
製作期間: | 5ヶ月 |
20世紀初頭までテージョ川上流域のフルーツや他の食料をリスボンへの供給のために活躍したボートのひとつ。テージョ川を遡上するために、特徴的な大きな舵を持っている。
製作はリスボン海事博物館で購入した図面を使った。船首と船尾はカント・プランクでキールを持っているが、中央部は平底の川船スタイルをしている。ラダー操作はいわゆるティラーで行うのではなく、シャロロ(Xarolo)というラダー方向に直角に突き出した棒をロープを介して操作する。
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ファルマスのかに漁師
建造年/年代: | 19世紀 |
国籍/建造地: | イギリス |
製作者: | 福田 正彦 |
製作期間: |
19世紀の画家チャールス・ネイピア・ヘリー(Charles Napier Hemy) の油絵をペン画にしたもの。この原画はアート・オブ・ノーティカル・イラストレーションに掲載されていたもの。
ペン画では相変わらず空と海の表現が難しい。今回は平穏な海を取り上げたつもりだが、思うようにゆかない。ヘミーは人物中心に描いた画家で、この点に関してもスケッチカの未熟さを痛感する。