42-01
コカ・アンシアティカ
建造年/年代: | 15世紀 |
国籍/建造地: | ドイツ |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: | Euromodel |
製作者: | 福本 英三 |
製作期間: | 11ヶ月 |
中世ドイツのハンザ同盟の武装商船。船名は固有名詞でなく、イタリア語で cocca は3本マストの大型帆船を意味し、anseatica は「ハンザ同盟」の意味である。ハンザ同盟は14~17世紀に組織されていたハンブルグ、リューベックなど北ドイツの都市同盟で、バルト海地域の貿易を独占し、北ヨーロッパの経済圏を支配した。
武器は多くの大砲を装備したが、威力は小さく弓矢も併用した。そのため、舷側をカラフルな盾で防御したり、マスト上部の望楼から弓矢で攻撃するなど、中世の船の型を残している。また、帆はメインマストなど縮帆を試みた。
42-02
サンタ・マリア
建造年/年代: | 1492 |
国籍/建造地: | スペイン |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 高成田 潔 |
製作期間: | 3年8ヶ月 |
サンタマリア号は、コロンブスの名とともに世界で最も有名な船と言えるが、その船体の詳細は不明である。本模型は、アメリカ到達500年祭で復元された船を基に製作した。
1492年10月12日、コロンブスの乗るサンタマリア号が陸地を発見した瞬間をジオラマにした。ひざまずき十字架を掲げ神に感謝するコロンブス。ワイン樽を抱え祝杯をあげようとする航海長。いち早くトップに登り確認しようとする者。微かに見える陸地を指さす者。船首楼に走って行く者など、総勢26名が乗った歓喜あふれる船上を再現した。
42-02
Santa Maria
Period: | 1492 |
Nationality: | Spain |
Scale: | 1/48 |
Kit: | Scratchbuilt |
Built by: | Kiyoshi Takanarita |
Work devoted: | 3 years 8 months |
42-03
ラ・クローヌ
建造年/年代: | 1636 |
国籍/建造地: | フランス |
縮尺: | 1/98 |
キット/自作: | Mantua |
製作者: | 渡辺 愃二 |
製作期間: | 3年 |
ルイ13世時代の主力戦列艦。La Couronneは『王冠』の意味。英国の100門搭載戦列艦ソブリン・オブ・ザ・シーズに対抗するために建造されたフランスの2層ガレオン艦。オランダとイタリアの流れをくむ設計の初の国産軍艦で、造船技術の向上に大きく貢献した。搭載砲は72門・艦の長さ70m・排水量1087t・乗組員638名。
キットの船体外板は2㍉厚の1枚張りだったが、1㍉の檜と0.7㍉のマホガニーの2枚張りに変え、木地を見せた。ブルワーク部材の木目は黒で着色し全体の引き締め感を出した。細かいパーツの殆んどが自作となり、半年のブランクもあったが、何とか完成に漕ぎつけた。
42-03
La Couronne
Period: | 1636 |
Nationality: | France |
Scale: | 1/98 |
Kit: | Mantua |
Built by: | Kenji Watanabe |
Work devoted: | 3 years |
42-04
ル・セール
建造年/年代: | 1779 |
国籍/建造地: | フランス |
縮尺: | 1/72 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 田中 武敏 |
製作期間: | 2年 |
フランスで1779~80年に活躍した18門のブリガンティン・カッター。英国との戦争に出撃したが16ヶ月の短命であった。26隻の同型船が造られた 美しいカッターである。全長27m、乗員は艦長以下155名。船体はクリンカー張りだが、1780年 フナクイ虫対策の為にその上が銅板張りとなった。前回 出品した船体をフル装備にして今回出品。ロープワークなど図面では判らない点を検証し、手順を想定しながら進めて行く。上手く解決した時の満足感は、帆船模型作りの魅力である。製作にあたり、ブードリオ氏の図面を基に極力オーセンティックに心掛けたが、まだ満足できるものではない。
42-04
Le Cerf
Period: | 1779 |
Nationality: | France |
Scale: | 1/72 |
Kit: | Scratchbuilt |
Built by: | Taketoshi Tanaka |
Work devoted: | 2 years |
42-05
ロイヤル・キャロライン
建造年/年代: | 1749 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: | Panart |
製作者: | 赤道 達也 |
製作期間: | 2年 |
英国デットフォードで1749年に建造、ジョージ2世が愛用した3本マストの王室ヨット。作っていてとても格好の良い船です。セールは最も簡単な方法で作りました。1m以上離れて遠くから見て下さい。船体はキットの通りに作り、それにアナトミーの図面を参考にセールを追加しました。
42-05
Royal Yacht Caroline
Period: | 1749 |
Nationality: | England |
Scale: | 1/48 |
Kit: | Panart |
Built by: | Tatsuya Akamichi |
Work devoted: | 2 years |
42-06
ロイヤル・キャロライン
建造年/年代: | 1749 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 岩本 和明 |
製作期間: | 6年 |
1749年に建造されて、19世紀初頭にリフォームされた英国のジョージ2世の王室ヨットです。図面をもとに自作したので、6年以上かかってしまった。毎日工夫を重ねて楽しい時を過ごしました。特に外装の彫刻は、一部複製がありますがツゲ(櫛の材料)で一つひとつ作りました。室内のフローリングは、寄木細工です。
昨年の出展から彫刻の一部、マスト、錨などを追加しました。これで完成です。カラフルで豪華な王室ヨットの出来栄えは、自分なりに満足しています。
42-06
Royal Yacht Caroline
Period: | 1749 |
Nationality: | England |
Scale: | 1/48 |
Kit: | Scratchbuilt |
Built by: | Kazuaki Iwamoto |
Work devoted: | 6 years |
42-07
ロイヤル・キャロライン
建造年/年代: | 1749 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: | Panart |
製作者: | 松永 望 |
製作期間: | 4年6ヶ月 |
豪華な帆船製作に取り組むべくスタートしたが、諸先輩の作品は詳細なところまで作りこまれている。キットの図面では物足りず、「アナトミー」本を参考にした。具体的には、ボート、室内装飾、床、家具などで、絵画はジョージ2世と王妃キャロラインの肖像画をインターネットで探して取り込んだ。
苦心したのは、船尾ランタンへの電気の配線で、ニューム管の中に極細の線を通しランタンのLEDへ配線した。船尾のほか室内のランプへの電源は、船台裏に電池を設置し、船台の金具2本を(+)と(-)としてランプへ供給している。仕事をしながらの製作で、4年以上を要しており、区切りをつけるため完成とした。
42-07
Royal Yacht Caroline
Period: | 1749 |
Nationality: | England |
Scale: | 1/48 |
Kit: | Panart |
Built by: | Nozomu Matsunaga |
Work devoted: | 4 and half years |
42-08
ロイヤル・キャロライン
建造年/年代: | 1749 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/48 |
キット/自作: | Panart |
製作者: | 加藤 允 |
製作期間: | 3年 |
42-08
Royal Yacht Caroline
Period: | 1749 |
Nationality: | England |
Scale: | 1/48 |
Kit: | Panart |
Built by: | Makoto Kato |
Work devoted: | 3 years |
イギリス国王ジョージ2世の王女キャロラインの名を持つ、豪華な装飾を誇るロイヤル・ファミリーのプライベート・ヨット。この船は華麗な装飾で一度は造ってみたい帆船でした。金属の装飾部品はキットの物を使用、足りない部品は自作、他の造作はアナトミーの図面に基づいて作りました。
クォーター・ギャラリーの斜めの窓などR (アール)の付いた部分が多く、治具作りから始め時間が掛りました。自作した装飾の部品は図面の様には作れず苦労しました。
42-09
HMS ビクトリーのカット・モデル
建造年/年代: | 1765 |
国籍/建造地: | イギリス |
縮尺: | 1/98 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 肥田 純 |
製作期間: | 3ヶ月 |
ビクトリーのカット・モデルのキット(Corel)を使った、インテリアとして装飾性と実用性をデザインしたホール・クロック。
42-10
ル・ウサール
建造年/年代: | 1845 |
国籍/建造地: | フランス |
縮尺: | 1/64 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 瓜生 法男 |
製作期間: | 1年6ヶ月 |
ブリガンティン形式のフランスの小型軍艦。当時は画期的な旋回可能な砲塔を備え、船首と船尾の舷側が開く構造。本船の資料が殆どなく、想像で作製した部分も多くある。船体はチーク材を自作製材し、使用した。曲げ加工が難しかったが、美しい半光沢が出た。
甲板に1隻、船尾舷側に2隻、計3隻のボートを装備している。これらボート製作の資料を色々な方の情報、お知恵をお借りし、できるだけ忠実な模型製作を心掛けた。
42-10
Le Hussard
Period: | 1845 |
Nationality: | France |
Scale: | 1/64 |
Kit: | Scratchbuilt |
Built by: | Norio Uriu |
Work devoted: | 1 and half years |
42-11
ブルーノーズ
建造年/年代: | 1921 |
国籍/建造地: | カナダ |
縮尺: | 1/64 |
キット/自作: | Billing Boats |
製作者: | 大川原一隆 |
製作期間: | 4年 |
1921年カナダ北東部のルネンバーグでフィッシング・スクーナーとして建造され、その年の漁業用スクーナーによるインターナショナル・フィッシャーマンズ杯を獲得するなど大活躍し、カナダの誇りとして今もそのレプリカがクルーズ船として運行されている。美しいブルーノーズを形にしたいと思ったことが始まり。
作りかけ中断したキットの船体を活かして、そこから先をModel Shipways の図面を使って仕上げた。作るなかでの小さな発見を力に、4年掛った。スケールに見合った各部寸法と素材を活かした表現を心掛けた。
42-11
Bluenose
Period: | 1921 |
Nationality: | Canada |
Scale: | 1/64 |
Kit: | Billing Boats |
Built by: | Kazutaka Okawara |
Work devoted: | 4 years |
42-12
海洋調査船 ヴィーマ
建造年/年代: | 1923 |
国籍/建造地: | アメリカ |
縮尺: | 1/96 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 小川 武男 |
製作期間: | 1年2ヶ月 |
資本家 E.F. Hutton氏の発注で、デンマークの造船所で1923年にスクーナー・ヨットとして進水した。最初の船名は“HUSSAR”であったが、3年後 海運界の重鎮 Vetlesen氏に売却され、姓の頭2文字と彼の夫人 Maudの頭2文字と組み合わせて“VEMA”と名付けられた。第2次大戦後、米・コロンビア大学の海洋調査船として使われた。
モデルは建造後まもない頃の姿である。細部の解らない部分は、推定して完成させた。この船の洋上ジオラマ写真の船体シルエットに魅了され、船体に照明を入れたジオラマの製作を思い立った。
42-12
R.V. Vema
Period: | 1923 |
Nationality: | America |
Scale: | 1/96 |
Kit: | Scratchbuilt |
Built by: | Takeo Ogawa |
Work devoted: | 14 months |
42-13
トロタマーレス
建造年/年代: | 1958 |
国籍/建造地: | スペイン |
縮尺: | 1/86 |
キット/自作: | 自作 |
製作者: | 塩谷 敏夫 |
製作期間: | 1年 |
漁船を改造した現代のクルーズ帆船。Mantuaのキット図面を1/86にコピーして洋上模型として製作した。アンカー、ウィンチ、舷側灯など小物部品の製作が難しかった。LED配線をロープの仲間に製作してもらい、鉄道模型のランプと組み合わせて、船体にランプを点灯できるようにした。