1902 アメリカ
1/48 モデルシップウエイ社
橋原 宗重 Muneshige Hashihara
アメリカ西海岸で活躍した、72トンのフィッシングスクーナー。すなわちスクーナー型の漁船である。当時の冷凍設僑を持たない漁船は、鮮度を保つためにスピードを要求され、このような大型ヨット形の快速帆船が用いられた。
1907 日本
1/75 スクラッチビルト
奥村 義也 Yoshiya Okumura
明治24年、東北帝大農科大学が我が国初の水産実習船として建造した。当時の船名は忍路丸であった。昭和4年、訓練船として日本海洋少年団に払い下げ時、義勇和邇丸に改名。制作は実船を建造した大湊市川造船所の図面を基にした。白木―色で仕上げた。甲板上の構造物がはっきり分からず手こずったが何とかそれらしく納まった。
1907 フランス
1/80 トイランド
三田村 勝 Masaru Mitamura
シャルコー博士が科学調査のため建造し、南極、北大西洋、北極へほぼ毎年1回航海したが、29年後グリーンランドヘの遠征で沈没した。船名の由来は、シャルコー博士が子供の頃に船乗りになることを父親に反対され「どうして駄目なの?」と云い続けたその言葉を付けたと言われている。
1993 日本
1/75 ウッディジョー社
東 康生 Yasuo Azuma
平成5年、大阪市がセール トレーニング帖として建造した362トンのトップスル・スクーナー。2000年の大西洋横断帆船レースに参加して世界一周を果たした。当時、1カ月乗船して取材した日々を回想しながら製作した。日本人の几帳面さが具現化されたようなキット・・・さながらフラモデルを組み上げる気持ちで作り上げた。反面ラテン系の大まかなキットに慣れた私には少々重荷であったことも事実。
宮島 俊夫 Toshio Miyajima
16世紀の宗教画家ドメリコ
ティントレットの同名の絵が題材。第4次十字軍がイスラム支配下のキリスト教の聖地を奪還するという目的を忘れ、同じキリスト教の町コンスタンチノープルを攻撃している場面。百人位は人の形になったが、それからは蟻のごとく米粒のごとく数えきれない。画家はガレー帖のロープ類を描いていないが、船の展示会に出すからには無視できないので付け加えた。これを彫るのに一層難儀なことになった.
宮島 俊夫 Toshio Miyajima
ロシヤの国家的画家イリヤ・エフィーモヴィッチ・レーヒン(1844-1930)の同名の絵が題材。遠近を強調するため、前方の人物を大きくした。彫り始めてから三番目の人物のバランスが悪く木を埋め込んで直したので、よく見ると分かる。下の方が砂地で変化に乏しいので、レーピンの肖像とサインを入れた。
鈴木 雄助 Yusuke SUzuki
10年程前に友人からいただいた大型船の丸窓があったので、このまま置いておくのはもったいないと思いレリーフを製作してみた。原画はカレンダーから、そしてテーマ船はコロンブスのサンタマリアである。ただしサンタマリアに船首像があったのか、なかったのか不明―そこでこれからも彫刻できるようにしてある。