第30回帆船模型展-3

Photo Gallery of the 30th Annual Exhibition 2005

18世紀後半の帆船


30-22

ベローナ

HMS Bellona

 

1760 イギリス
1/100 コーレル社

渡辺 高一 Koichi Watanabe


べロ―ナは英国の最も有名な74門艦。2 層のデッキを持つ74門艦は理想的な艦で操船もしやすく、1756年に始まった7年戦争を契機に74門艦は各国海軍の主力艦となる。船体の大きさに比較してロ一プ類が込み入っているので苦労した。



30-23

ベローナ

HMS Bellona

 

1760 イギリス
1/75 スクラッチビルト

久保田 栄一 Eiichi Kubota


英国海軍の砲74門艦。設計は有名なトーマス・スレード卿。1818年に英国の造船所で解体されるまでオランダに拿捕されたり西インド諸島からハルチック海まで数奇な運命をたどった。外板を貼らずに船体のフレーム(シングルとダブルフレームがある)を見せた構造槙型。舵輪と舵の連動、船体内部各甲板の工作には毎回苦労する。Conway社 Anatomy seriesの同船の本を参考にした。



30-24

ビクトリー

HMS Victory

 

1765 イギリス
1/196 スクラッチビルト

幡野 章 Akira Hatano


トラファルガー海戦でネルソン提督の旗艦として活耀した砲104門の第一級戦列艦。祖国を救った3英雅のひとりで、あとはウエリントンとチャーチル、いずれもロンドンの広場に銅像が建っている。コーレル社の1/98のキット図面をコピーで1/2に縮小して製作したもの。15年程前の作品。



30-25

ハリファックス

Halifax

 

1768 イギリス
1/48 スクラッチビルト

新井 芳文 Yoshifumi Arai


郵便船として建造されたが、イギリス海軍が買い上げて軍用スクーナーに改造した。この改造は大砲6門搭載に伴うブルワークの嵩上げ、カルベリン砲の搭載、マストやリギングの補強などであった。模型は独特の製作法で有名なハロルド・ハーン氏の図面に基づいているが、船体製作法は独自のもので、フレームを数ブロックに分けて組立て、順次接合させていく方法とした。



30-26

ヴァージニア・スループ

Virginia Sloop

 

1768 アメリカ
1/48 スクラッチビルト

岩本 和明 Kazuaki Iwamoto


本船は低い乾舷と丸い屋根のキャビンが特徴のスマートな1本マストの小型船。大きな帆で高速が出せたため多くの同型船が建造され、武装して私掠船や密貿易船として使われた。製作はクレイトン・フェルドマンの図面による。1/48なので釘の表現や塗り分けなど細部に気を使った。



30-27

ヴァージニア・スループ

Virginia Sloop

 

1768 アメリカ
1/48 モデルシップウエイ社

木村 護 Mamoru Kimura


本船はバージエア・スループの典型で、3 ポンド砲6 門と1/2ポンドの旋回砲8門を搭載。キットには詳細な図面が入っており、説明書も丁寧で組立には特に苦労はなかった。ただしキット説明書の参考文献欄に原型本の記載があり、アメリカのSeaways社の本船詳細作法を含めたCD版の存在を知り、インターネットで入手し、これ基準にして製作した。



30-28

ラトルスネーク

Rattlesnake

 

1780 アメリカ
1/64 モデルシッフウエイ社

堀岡 長紀 Takenori Horioka


アメリカ独立戦争に際し、アメリカ人が設計から建造まで全てを手がけた3本マストの小型軍艦。アメリカの私掠船として活躍したが、1781年にイギリスのフリゲート艦に拿捕され英海軍に編入使用された後、フランスに売却された。多分6ポンドあるいは9ポンド砲を20門程度搭載する。キットは正確にレーザーカットされているが材質が弱いため組立中に折れることが多く苦労した。



30-29

バウンティー

HMS Bounty

 

1787  イギリス
1/60   マモリ社

阿座上 太  Futoshi Azagami


西インド詰島の植民地の奴隷用食料を確保するため、タヒチまでパンの本を取りに行った際、イギリス海軍史上最t,有名な反乱事件「バウンティーの反乱」がおきた。マモリ社の名デザイナーの「沢山の資料を集め、リギングはほとんど省略なしで進水時の勇姿を再現した」という説明書に誘われて製作した。ただし、キットでは船底を樹脂を混ぜた白色塗装としているが、時代的には銅板貼りであるべきなので銅板貼りにした。



30-30

バウンティー

HMS Bounty

 

1787 イギリス
1/96 スクラッチビルト

田中 穂積  Hozumi Tanaka


コンウエィ社のアナトミーシリーズの本をもとに、当初は深く考えずに1/96 で製作を始めてしまったが、途中から各部品の小ささに苦労した。そのため思いもよらず時間がかかったこと、そして細かい部品の作り方、材料に悩み、ランタン、アンカーの工作などにも多くの時間を費やした。



30-31

バウンティー

HMS Bounty

 

1787 イギリス
1/50 スクラッチビルト

竹本 喜道  Yoshimichi Takemoto


構造模型を透明材料て作ったら内部がよ<見えて面白いのではないかという発想でスタートした。コンウェイ社のアナトミーシリーズの本を基にして製作したが、同本に船体内部が画かれておりこれが良<見えるように作るため、素材にアクリル樹脂を使い棒材や板材から切り出して製作した。当初、電動工臭を使ったがアクリルが熱で溶解するため、殆どの加工が手作業となり、予想以上に時間がかかり根気のいる作業になった。



30-32

コンスティチューション

USS Constitution

 

1797 アメリカ

1/93 マモリ社

高橋 宏 Hiroshi Takahashi


アメリカ海軍が誇りとする大型フリゲート艦で、ボストン港に現役待遇で係留されている。1812年の天下分け目の米英戦争で、木造船体のぶ厚い舷側板が砲撃に耐えたことから、オールドアイアンサイドと愛称されている。船底の銅板貼りに苦心した。キットの部品は銅板もどきの本片のため、ステンドグラス製作用の銅テープを使用し、鋲頭の表現はPounse Wheelという輸入品を若干改造して使用、実感を出すことが出来た。



30-33

ハンター

Hunter

 

1797 イギリス
1/72 マモリ社

三上 裕久 Hirohisa Mikami


イギリス海軍のカッター。カッターとは幅広い船体に、1本マストの大きな帆面積の艤装を持つ小型船で、軽快な操船性能から偵察、連絡、港湾探索測量から密輸取締りなど多方面に使われた。カッターとは水を切
るように走ることの意味。小さな模型なので簡単かと思ったが、材質が悪く手こずった。ブルワークも一枚板を曲げて作ったが、曲率が大きくかなり苦労した。



30-34

ハンター

Hunter

 

1797 イギリス
1/72 マモリ社

彦澤 正明 Masaaki Hikozawa


小型の船にしては作り辛かった。キャビンやハッチを開閉式とし、砲架も自作した。1/72のブラモデルの人形を転用し、砲手や測深手、ポンフアップの状態を表現し輪場感を出してみた。また右舷は入港時の状態としてアンカーのキャッティングを、また左舷は片磁斉射の戦闘状態を表現してみた。



30-35

ハンター

Hunter

 

1797 イギリス
1/72 スクラッチビルト

浅川 英明 Hideaki Asakawa


2隻目のハンターで、今回はカッターの特徴である船体クリンカー貼り(鎧貼り)とスクラッチビルトに初挑戦した。NttK文化センター帆船教室でのアシスタント時に作ったものですが、受講生との交流が進み、時折の再会が楽しみになった。



 42-27 オランダ海軍省の造艦会議  1:33  坪井悦朗 TSUBOI Etsuro
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