1700 イギリス
1/60 マンチュア・セルガル社
川又 利男 Toshio Kawamata
図面が不備でまた材質が悪く、作り替えた部分が多い。エッチング板製の船首尾、船尾窓も苦労しつつ自作のものに取り替えてある。砲門だけはキットの金属製のものを取り付けてしまったが、これも別に作れば良かったと思っている。
1700年頃 朝鮮
1/100 ヤングモデラー社
寿司 範二 Noritsugu Zushi
秀吉の朝鮮出兵が失敗し、徳川時代になって幕府の申入れで朝鮮は親善使節を200年にわたり派遣して来た。その使節の乗船が通信使船で国威を誇示すべく華麗な装飾が施されている。近年和船に興味を持っていたが、和船の構造のルーツが中国、朝鮮あたりにあるのではないかと思い造ってみた。その結果、航、舟梁、台、戸立て、外櫨など、船体構造には和船に共通するところが多く見られた。
1731 イギリス
1/64 スクラッチビルト
谷亀 隆興 Takaoki Yagame
イギリス海軍の砲20門艦。大砲を上甲板に搭載し、下甲校にはオール漕きの座を置く。コンウェイ社のアナトミーシリーズの本を基に製作したスクラッチビルト。十分な資料を収集せず、1冊の本だけで製作を始めてしまったため、細部が分からす反省している。船首・船尾の彫刻も自作しなければならず苦戦した。
1744 フランス
1/64 スクラッチビルト
白井 一信 Kazunobu Shirai
フランス海軍フリゲート艦の美しさに魅せられて製作した。船体に比し非常に長いヤード、細く高いマスト、独特の断面形を持つ船底など、フランス軍艦の優秀性を実感できた。船首尾の彫刻類や舷側外板のニス色部分、及び滑車にはツゲ材を使用。大砲、舵輪は真鍮棒から旋盤で挽き出した。リギングはロープの「弛み」を出すために白作のロープを多用したが湿度の高い日にはピンと張ってしまう。塗装は当時のフランス軍艦の基本的色彩。ブードリオ氏の図面を使用。
1750 フランス
1/100 スクラッチビルト
小田 衛 Mamoru Oda
イタリアの模型図面設計者、故ルッシィ氏の図面を1/2にして製作したもの。船名のトロア リスは3つの百合のこと。実船は三角帆を持つ150トン足らずの小型隻物船だが、高速なため戦争にも使われた。無風の時はオールで漕ぐこともできた。