第40回帆船模型展 (5/8)
Photo Gallery of the 40th Exhibition 2015
構造模型
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構造模型の魅力
正確な図面もない時代に巨大な木造帆船がどのように作られたのか、内部の構造はどのようになっているのか。木材をどのように組み立て、また強度を増すための様々な工夫がなされていることが実に良く理解できる。製作には時間もかかるが難しいことへ挑戦をして再現できた時の喜びは何物にも代えがたい。
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40-37
ル・フランソワ
Le François
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年代: |
1863 |
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船籍: |
フランス |
| 縮尺: | 1/96 |
| キット: | 自作 |
| 製作者: | 坪井 悦朗 |
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製作期間: |
１年６ヶ月 |
| Period: | 1863 |
| Nationality: | France |
| Scale: | 1/96 |
| Kit: | Scratch Built |
| Built by: | Etsuro Tsuboi |
| Work devoted: | 1 year and 6 months |
この船は実際に建造された船でなくフランソワ・クローンが海洋士官候補生に造船理論を教える際使用した図面/資料に名前が無くブードリオ氏がモノグラフィーの発刊の際、読者によりクローンが功績を具体的にイメージを抱いてもらうために名付けられた船名。
構造模型に初めて挑戦した。
40-38
ル・フランソワ
Le François
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年代: |
1683 |
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船籍: |
フランス |
| 縮尺: | 1/48 |
| キット: | 自作 |
| 製作者: | 土屋 勝司 |
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製作期間: |
２年7ヶ月 |
| Period: | 1683 |
| Nationality: | France |
| Scale: | 1/48 |
| Kit: | Scratch Built |
| Built by: | Katsuji Tsuchiya |
| Work devoted: | 2 years and 7 months |
フランス海軍のコルベット型五級戦列艦。 実際に建造された船ではなく、フランソワ・クーロン氏が、海軍士官候補生に造船理論を教える為に書いた船名の無い図面、資料に基づいたものである。構造模型は17世紀頃海軍の担当者が国王から建造許可をもらう為、内部の構造や骨組みがどのようになっているか分かるように作られた構造模型が今でも欧米の博物館に数多く残っている。
40-39
ラ・ルノメ
La Renommée
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年代: |
1744 |
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船籍: |
フランス |
| 縮尺: | 1/64 |
| キット: | 自作 |
| 製作者: | 加藤 史郎 |
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製作期間: |
５年 |
| Period: | 1744 |
| Nationality: | France |
| Scale: | 1/64 |
| Kit: | Scratch Built |
| Built by: | Shiro Kato |
| Work devoted: | 5 years |
フランス海軍フリゲート艦。構造模型製作のコンセプトは①本物を作る。②本物と同じ材料を使う。③百年経っても壊れない。 船はツゲ材、ケースはチーク材で自作。マストは7材、旗竿等は4材の木組みにピアノ線を入れ、反りを防止。難しくて楽しいのはニケ像で写実性と気品をだすことだった。この時代の船は強度を出すために船倉内の側板は斜めに張られて、桁は三材を木組みにし、当時の技術、知恵に思いを馳せると楽しい。
40-40
パンドラ
Pandora
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年代: |
1779 |
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船籍: |
イギリス |
| 縮尺: | 1/64 |
| キット: | 自作 |
| 製作者: | 前川 政司 |
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製作期間: |
５年 |
| Period: | 1779 |
| Nationality: | England |
| Scale: | 1/64 |
| Kit: | Scratch Built |
| Built by: | Masashi Maekawa |
| Work devoted: | 5 years |
24門フリゲート艦 アメリカ独立戦争中は北アメリカ方面で任務に着いた。講和後の1790年にバウンティー号反乱の捜索に派遣された。帰途の1791年クイーンズランド海岸で座礁沈没した。アナトミーシリーズの本から横浜帆船模型同好会の飯沢氏に図面化していただき構造模型として製作。木の美しさを出す為ペアウッドを使いワトコオイルで仕上げた。艤装品を細かく作り、舵輪を回すとラダーが動く構造になっている。
40-41
50門艦
Fifty-Gun Ship
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年代: |
1695 |
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船籍: |
イギリス |
| 縮尺: | 1/60 |
| キット: | 自作 |
| 製作者: | 村石 忠一 |
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製作期間: |
４年 |
| Period: | 1695 |
| Nationality: | England |
| Scale: | 1/60 |
| Kit: | Scratch Built |
| Built by: | Tadaichi Murakoshi |
| Work devoted: | 4 years |
フォースレイト12ポンド130フィートタイプの小型戦列50門艦。図面NMM DR1457ではリッチフィールドとなっているが、細部の構造物等が画かれていない為独自の考えで作った物が多く、単に50門艦とした。1/60で作ったのは図面を検討する際１フィートが5mmになり方眼紙が使えた（１／５インチスケール）。満足した仕上がりだがこの船より40～50年古いタイプを再度製作したい。
40-42
ダイアナ
Diana
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年代: |
1794 |
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船籍: |
イギリス |
| 縮尺: | 1/60 |
| キット: | 自作 |
| 製作者: | 久保田 榮一 |
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製作期間: |
２年6ヶ月 |
| Period: | 1794 |
| Nationality: |
England |
| Scale: | 1/60 |
| Kit: | Scratch Built |
| Built by: | Eiichi Kubota |
| Work devoted: | 2 years 6 months |
砲38門を備えたイギリス海軍の中核としてナポレオンの台頭によるヨーロッパの政情の不安を受け英仏海峡の警備で活躍した。アナトミーシリーズの同艦の本より構造模型1/60に作図して製作。
製作にあたり他国には見られない英国独自の頑強な構造でフレームはダブル、シングルの組み合わせで前部と後部は斜めのカントフレーム、また、上部から最下部のキールまで少しずつ太くなっていく厚みの均等、間隔を作り出すのに苦労した。
カットモデル
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カットモデルの魅力
船をタテ方向に輪切りしたものと横方向に輪切りしたものがある。船体の構造に加えて帆船時代の船員がどのような環境下で生活し、また活動をしていたかが一目瞭然である。船内にある設備なども良く理解できる。天井高さがたかだか１５０～１６０㌢㍍の極めて狭い場所で巨大な大砲を操作したさまが実感できるところも楽しい。
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40-43
ヴィクトリー
HMS Victory
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年代: |
1765 |
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船籍: |
イギリス |
| 縮尺: | 1/100 |
| キット: | アマティ |
| 製作者: | 安藤 雅浩 |
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製作期間: |
２年 |
| Period: | 1765 |
| Nationality: |
England |
| Scale: | 1/100 |
| Kit: | Amaty |
| Built by: | Masahiro Ando |
| Work devoted: | 2 years |
砲102門の第一級戦列艦。イギリス海軍の栄光として今もポーツマスの乾ドックに保存されている。1805年トラファルガー沖海戦でフランスのナポレオン艦隊とスペインの無敵艦隊の連合艦隊を撃滅させたイギリス艦隊の旗艦。アナトミーシリーズのヴィクトリー図面は船体の断面、デッキのビーム及び艤装が詳しく、船体の中身がよく理解できる。そこで船底の構造模型製作を中心にして縦断面のカットモデルを作った。
40-44
ヴィクトリー
HMS Victory
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年代: |
1765 |
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船籍: |
England |
| 縮尺: | 1/78 |
| キット: | パナルト |
| 製作者: | 松原 滿 |
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製作期間: |
６ヶ月 |
| Period: | 1765 |
| Nationality: |
England |
| Scale: | 1/78 |
| Kit: | Panart |
| Built by: | Mitsuru Matsubara |
| Work devoted: | 6 months |
1805年ネルソン率いるイギリス艦隊がヴィルヌーヴ率いるフランス、スペイン艦隊に大勝したトラファルガー沖の海戦で活躍した。”flag ship of maritime Britania”と言われイギリス国民が誇る海洋遺産のシンボル、言わばナショナル・シップにもなっている。
断面から内部を見るセクション模型も面白いと思い製作。実船と細部は異なるが、キットに従い、色彩についてはやや明るい感じにした。
40-45
カティーサークの船首像
Cutty Sark
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年代: |
1869 |
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船籍: |
イギリス |
| 縮尺: | ー |
| キット: | 自作 |
| 製作者: | 上野 宣孝 |
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製作期間: |
１年 |
| Period: | 1869 |
| Nationality: |
England |
| Scale: | --- |
| Kit: | Scratch Built |
| Built by: | Nobutaka Ueno |
| Work devoted: | 1 year |
1834年、中国との自由貿易が出来、英国の紅茶をいかに早く運ぶかに感心が集まり快速船テークリッパーが多数作られた。カティーサークとはスコットランド語で短いシュミーズの意味とカティーサークを身にまとった若い魔女達の集まりに出会った農夫が馬で逃げようとしたがカティーサークの魔女は馬の尾をつかまえたが尾が抜けてしまった為、農夫は逃げのびることが出来た。船首像はカティーサークを身にまとった若い魔女で左手には馬の尾が握りしめられている。実船の写真を基に作成した。
